第40話「エルメスのララァ」全セリフ&コメント付

機動戦士ガンダム 第40話「エルメスのララァ」より



ナレーター 「ガンダムはシャリア・ブルのブラウ・ブロを撃退はした。しかし、ガンダムの機能はすでにアムロの意思に反応しきれなくなっていた。アムロの反射神経と戦闘力が拡大して、今までのガンダムの機能では不十分であることがわかったのだ。ただちにガンダムの動力系の整備が始められたが、それで解決のつく問題とはいえなかった」



キッカ 「でもさいいじゃない。アムロが強くなってんならガンダムだって強いんでしょ」
レツ 「ばっかだなぁ。ガンダムがアムロについてけねえんじゃ戦えないじゃん」
カツ 「そうさ、だからみんなが」
ジョブ 「チビは飯の手伝いでもしてんの」
キッカ 「ベーだ」

ミライ 「連絡取れて?」
ブライト 「うん。ソロモンの技術本部へ来てくれということだ」
ミライ 「連邦軍に手立てでもあるっていうの?」
ブライト 「連邦軍がそれほど気が利いているとは思えんな。なあミライ、俺にはわからんのだがアムロはそんなに戦い上手になったのか?」
ミライ 「彼の実戦を見ればわかるでしょ」
ブライト 「違う違う、俺の言っている事は」
ミライ 「…?」
ブライト 「ひどく勘がいいというか先読みをする時があるな?」
ミライ 「そ、そうかしらね」
ブライト 「フラウ・ボゥもそう感じることがあるだろう?」
フラウ 「はい、ありますよ」
ブライト 「アムロは違うんだよ。かといって、以前マチルダさんが言っていたようにアムロがエスパーだなんて話は信用せんよ。人間がそんな便利に変わる訳ないんだ」
ミライ 「そりゃそうよ」
  「ね、フラウ・ボゥ」
フラウ 「はい」
ブライト 「ミライ、ソロモンに入港するぞ」
ミライ 「はい」

モスク 「ホワイトベースのメカマンはガンダムから離れろ。以後の作業は我々に任せてもらう」
  「マグネットコーティング、急げ」
アムロ 「どういうことです?」
モスク 「なんだ?貴様は」
アムロ 「ガンダムのパイロットのアムロ・レイです」
モスク 「貴様の報告を読んだから俺が来たんだ。ま、失敗したからって恨むなよ、なにしろ碌なテストもしないで使うんだからな」
アムロ 「何をしようというんです?」
モスク 「俺の理論を応用してガンダムの動きを早くしようっていうんだ」
アムロ 「そんな事ができるんですか?」
ブライト 「保証の限りではないとさ」
アムロ 「ブライトさん」
ブライト 「モスク・ハン博士だ。電磁工学の新鋭だ。マグネットコーティングとかいってな、ガンダムの駆動系を電磁気で包んで動きを早くするのだとさ。ま、油を差すみたいなもんだな」
アムロ 「そんな事できるんですか?」
ブライト 「俺にわかる訳ないだろ。博士に直接聞くんだな」
アムロ 「考え方はわかりもしますが」
ブライト 「作戦会議に行くがすぐ出撃のはずだ、いいな?」
アムロ 「は、はい」
ミライ 「うまくいくわよ」
アムロ 「は、はい」
  「たまんないな」
セイラ 「ほんと」
モスク 「急げよ、作戦は始まっているんだからな」

キシリア 「シャリア・ブルが破れたと?」
ジオン将官A 「は、彼の不慣れなせいでありましょう。シャア大佐からの報告ではガンダムの性能がニュータイプに適応した能力を」
キシリア 「シャアめ、推測ばかりを」
ジオン将官A 「は?」
キシリア 「いや。で、ギレン総帥の方の作戦は?」
ジオン将官A 「は、我がグラナダ艦隊とア・バオア・クーを第一線として、これに本国のソーラ・システムを」
キシリア 「ソーラ・システムをか。ギレンのごり押しだな」

ナレーター 「月の裏側基地グラナダと、この宇宙要塞ア・バオア・クーを結ぶ線をジオンでは最終防衛線と呼ぶ。ここはジオン公国の第三号密閉型コロニー・マハルである」

ジオン兵A 「よし、123号艇、これまで。ご苦労、行ってくれ」
ジオン兵B 「こいつ」
男A 「…」
ジオン兵B 「貴様、それでもジオンの国民かい」
男A 「ま、孫娘と離れてしまったんだ、それを捜しに」
ジオン兵B 「孫娘だって必ずどっかの船に乗ってるって」
男A 「し、しかし、行き先はわからんじゃろ?」
ジオン兵B 「ジオン国内だ、すぐに見つかる」
ジオン兵A 「次の船急げ」
ジオン兵B 「おう、立て。お前達が乗る番だ」

ナレーター 「マハルの居住者150万人の強制疎開が始まったのは四日前からであった。本土決戦の為の計画であることは誰の目にも明白であった。他のコロニーで使われている太陽電池が次々とマハル周辺に運び込まれる。人々は不安げにその作業を見守るだけであった」

デギン 「しかしなギレン、百万の一般国民を疎開させるということはこれは軍人の無能を示すことだ」
ギレン 「わたくしに面と向かってよくおっしゃる」
デギン 「ギレン、わしとて公王制をひいた男だぞ。貴公の軍政のみを支持する」
ギレン 「御覧を」
デギン 「作戦などいい」
ギレン 「我がジオン本国にとって月とア・バオア・クーは最終防衛線です。それに対して地球連邦軍は三つのコースから侵攻することが考えられます。ここを突破されればジオンは裸同然です。その前にソーラ・システムで侵攻する連邦軍艦隊を討つ。このシステムはコロニーを使える為に金も時間もかからずに我がジオンの」
デギン 「そこまでして勝ってどうするのだ?ギレン」
ギレン 「サインをいただければ幸いです」
デギン 「やっておって今更」
ギレン 「デギン公王あってのジオン公国ですから」
デギン 「で、どうするつもりか?」
ギレン 「せっかく減った人口です、これ以上増やさずに優良な人種だけを残す、それ以外に人類の永遠の平和は望めません。そして、その為にはザビ家独裁による人類のコントロールしかありません」
デギン 「貴公、知っておるか?アドルフ・ヒトラーを」
ギレン 「ヒットラー?中世期の人物ですな」
デギン 「ああ。独裁者でな、世界を読みきれなかった男だ。貴公はそのヒットラーの尻尾だな」
ギレン 「わたくしが?」
デギン 「わしはジオンの国民を急ぎまとめる方便として公王制を敷いた。ジオンの理想を実現する為に。しかし」
ギレン 「ヒットラーの尻尾のわたくしが独裁制に持ち込んだ」
デギン 「キシリアとな」
ギレン 「はい。絶対民主制は連邦ごとき軟弱を生むだけです。それでは人類は共食いになります、今度の戦争のように。ま、勝ってみせます。ヒットラーの尻尾の戦いぶり、御覧ください。わたくしはア・バオア・クーで指揮をとります」
デギン 「…ヒトラーは敗北したのだぞ」

ジオン兵A 「キャッチした。敵戦艦はマゼランタイプ1、サラミスタイプ3、最小戦闘単位です」
ジオン士官A 「モビルスーツ発進」
  「シャア大佐、エルメスも出しますか?」
シャア 「無論だ。ララァを特別扱いするなよ」

シャア 「ララァ、恐くはないか?」
ララァ 「は、はい」
シャア 「初めての実戦だ、リック・ドム二機のうしろについて援護をすればいい」
ララァ 「はい」
シャア 「私もすぐに追いかける」
ララァ 「やってみます、大佐」

シャア 「グラナダからの援軍は?」
ジオン兵A 「あと5、6分でグワリブが着きます」
シャア 「うん、キシリア殿がようやく重い腰を上げたという訳か」
  「Jミサイル、敵マゼランタイプに照準」
ジオン兵B 「マイナスコンマ2、修正2。大佐」
シャア 「よし、Rコンマ3、2、Lコンマ1、撃て」
  「Jミサイル第二攻撃、照準合わせ。撃て」
  「上出来だ。私はゲルググで出る」
  「マリガン、あとを頼む。貴様には貸しがあったはずだ、ちゃんとやって見せろよ」
マリガン 「は、はい」
シャア 「私が出たら30秒だけ援護射撃をしろ」
マリガン 「は、はい」
  「よーし、援護射撃30秒。味方のモビルスーツに当てるなよ」

シャア 「それでいい、マリガン」
  「急げ、ゲルググ」

ララァ 「左のサラミスを」
  「やった、大佐、やりましたよ」
バタシャム 「…エルメスのビットが?ま、まるでベテランパイロットじゃないか。あれが初めて戦いをする女のやることなのか?」
ララァ 「よーし、もう一隻ぐらい、あっ」
  「あっ、ドムが援護を?」
  「あっ、ドムがうしろに下がる」
  「なぜあたしのうしろにつこうとするの?初めて戦いに出るあたしを前に出して」
  「あたしがやるしかないの?」
  「ああっ、援護がなければ集中しきれない」
  「…あと一隻だというのに」

連邦兵A 「ああっ」
連邦兵B 「ま、また聞こえるぞ、ラ・ラだ」
連邦兵A 「発信源は不明」

ララァ 「ああ、当たらない」

 

シャア 「ん?どういうことだ?」
  「バタシャムめ、貴様が前に出るのだろうが」
バタシャム 「馬鹿言え、エルメスがいたら俺達が前に出ることはないだろ」
ララァ 「そ、そうか、やってみる」
シャア 「ララァ、無茶をするな」
ララァ 「撃つ」
  「射撃をあてにしてはいけないということ?」
  「大佐」
シャア 「ララァ、援護するぞ」
ララァ 「大佐。…大佐がいれば」

連邦兵A 「おい、ま、まただ」

ララァ 「次」
  「…」
シャア 「ララァ、よくやった」
ララァ 「大佐、援護してくださってありがとう」

ナレーター 「その頃、地球連邦軍の最前線たるソロモンでは次の作戦の為の命令が下されていた。すなわち、ジオンに進攻する星一号作戦の発動である。各艦隊はそれぞれに定められたコースを取って攻撃目標の星へ向かう」
  「しかし、本来最も先行すべき第13独立艦隊のホワイトベースの出港だけが遅れていた」

モスク 「理論的な自信だけはある。メカニック的な干渉はすべて打ち消したはずだ」
アムロ 「ということは、無限大にスピードは速くできる」
モスク 「うん、理論的にはな。しかし、ガンダムのパワーはそうはいかん」
アムロ 「そうですね。博士は僕らの救い主です」
モスク 「君が生き残ったらそう言ってくれ。今回のデーターだけはなんらかの方法で私の手元に届けてほしいものだな」
アムロ 「だから人の本音というのは聞きたくありませんね」
モスク 「まったくだ、アムロ・レイ君。君のガンダムに対するセンスに期待するよ」
アムロ 「ありがとうございます」
モスク 「必ず生き延びてくれよ」
アムロ 「はい」
  「データーを持ち帰る為にですね」
モスク 「そう、そうだ」

ブライト 「港を出たら最大船速に移る。先行する隊を追う」
ミライ 「了解」

バタシャム 「ひょっとしたらエルメスはシャア大佐のゲルググ以上でありましょう」
シャア 「歴戦の勇士のお前達がそう言うとはな」
バタシャム 「我々はニュータイプの能力というものを初めて見せられたのです。あれほどの力ならばララァ少尉はお一人でも戦闘小隊のひとつぐらいあっという間に沈められます。その事実を知った時、我々は馬鹿馬鹿しくなったのであります。ララァ少尉ほどのパイロットが現れたなら、我々凡俗などは」
シャア 「ララァに嫉妬しているのではないのか?」
バタシャム 「心外であります。…いや、皆無とはいえませんが、なによりもニュータイプの実力に驚きました」
シャア 「うん」
バタシャム 「軍法会議も覚悟しております。が、エルメスの出る時後衛にまわることだけは認めてください」
シャア 「できるか?少尉」
ララァ 「中尉のおっしゃることはわかります」
シャア 「そうしてくれ」
  「中尉、いいな?」
バタシャム 「は、大佐」

マーカー 「第13独立艦隊との接触は15分後の予定です」
ブライト 「よし」
  「総員に告ぐ。食事は今のうちにしておけ、しばらくは戦闘食しか食べられんことになる」

カイ 「へーっ、この食い物が戦闘食でないってんだからな」
アムロ 「なるほど、こりゃすごいや。しかし」
セイラ 「アムロ、いい?」
アムロ 「はい」
セイラ 「どう?調子は」
アムロ 「良好ですけど、動きが速くなった分はメカに負担がかかります。その辺のバランスの取り方が難しいですね」
セイラ 「大丈夫よ、その辺は自信を持って、アムロ」
アムロ 「そうですか?」
セイラ 「そうよ、アムロはニュータイプですもの」
アムロ 「ふふ、タイプからいったら古い人間らしいけど」
セイラ 「フフ、そうね、おセンチでちっとも飛んでないのにね、アムロって」
アムロ 「…そう正面切って言われるといい気分のもんじゃありませんね」

シャア 「シャア・アズナブル大佐、ララァ・スン少尉、入ります」
キシリア 「空母ドロスの主力隊はグラナダとア・バオア・クーの線上に展開させた。大佐は私の遊撃隊に入り戦闘指揮を取れ」
シャア 「は」
キシリア 「気にいらんな、その服は」
シャア 「は?」
キシリア 「少尉のサイズを補給部隊へまわしておけ」
シャア 「補給部隊の連中は服で戦争をするのではなかろう、といつも」
キシリア 「私の名前で督促させろ、目障りだ」
  「で、どうなのだ?性能は」
シャア 「初陣で二隻のサラミスを沈めました。ララァとエルメスの組み合わせは絶大であります」
キシリア 「ほう、二隻も。それはすごいな」
シャア 「はい。ニュータイプの実戦部隊の実現、いよいよかと」
キシリア 「…見せてほしいものだな、エルメスの働きを」

ミライ 「モスク博士、たいしたものね」
ブライト 「いや、アムロだよ」
ミライ 「…?」
ブライト 「あれだけ使いこなせるというからにはニュータイプ、存在するのかもしれんな」
ミライ 「ニュータイプ?」
フラウ 「ニュータイプ」
  「…ブライトさん、アムロが」
ブライト 「ん?艦隊戦か?」
ミライ 「合流予定ポイントよ。本隊が敵と接触したらしいわ」
ブライト 「敵は?」
マーカー 「確認不能」
ブライト 「艦隊戦用意、ガンダム以下急速発進。敵は大きいぞ」

アムロ 「味方がやられたな。呼んでいる」
  「呼んでいる、…なんだ?やってみるか」
  『…シャアと、もうひとつはなんだ?』
  「…」
  「シャア、もらったぞ」
ララァ 「大佐」
シャア 「ん」
アムロ 「なに?あれが邪魔をする」
ララァ 「大佐、退いてください、危険です」
アムロ 「邪魔だ」
シャア 「ガンダム、昨日までのガンダムとまるで違うぞ」
ララァ 「大佐、どいてください、邪魔です」
シャアの立つ瀬なし
アムロ 「ああっ」
ララァ 「ああっ」
シャア 「うおおっ、ガンダム」
ララァ 「大佐を傷つける」
アムロ 「…」
シャア 「チィッ」
ララァ 「シャア」
アムロ 「…」
ララァ 「…」
  「大佐」
  「大佐、脱出してください」
シャア 「大丈夫だ。この程度ならゲルググは爆発しない」
ララァ 「で、でも」
シャア 「エルメスに掴まらせてもらう。攻撃は続けろ」
ララァ 「続けています、け、けれど」
シャア 「けれど?なんだ?」
ララァ 「あ、頭が押さえつけられるように重いのです」
シャア 「なんだと?」
ララァ 『悪い人だ』
アムロ 『なに?』
ララァ 『シャアをいじめる悪い人だ』
アムロ 「誰が悪い人なんだ?」

ナレーター 「ホワイトベースは先行する第13独立艦隊と合流をした。しかし、この時すでに艦隊は三隻のサラミスタイプを撃破されていた。その内の二隻はエルメスによるものであって、すなわち、ララァは一日にして四隻の船を沈めたことになる。これは空前の壮挙であった」
シャア 『しかし、ララァの頭痛の原因がガンダムのパイロットと関係があるようなら、事は簡単に進まんな』
ナレーター 「今、戦場は月の裏側へ移動しつつある」

次回予告 「ガンダムとエルメスの激闘は、アムロとララァに二人の目指すべき未来の物語を垣間見させる。しかし、戦場はその二人を包み巨大に膨れ上がっていく。ララァ、散る。機動戦士ガンダム、次回、『光る宇宙』。君は、生き延びることができるか?」


40話動画はこちらよりYouTube

40話で出てくる名言&その感想
ララァ・スン名言 

ガンダム 第40話「エルメスのララァ」の感想と見所

シャアがかなりかっこよく見える動画(曲【シャアが来る】にのせて)


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