第34話「宿命の出会い」全セリフ&コメント付

機動戦士ガンダム 第34話「宿命の出会い」より



ナレーター 「ドズル将軍旗下のリック・ドム12機はホワイトベースのチームワークの前に敗れさった。しかし、領空外の浮きドックで修理を受けることもできずサイド6に引き返したホワイトベースにとって、そこもまた安住の地ではなかった」



ミライ 「お帰りなさい。どうだった?」
ブライト 「滞在の手続きがどうの、追い出したがっている」
ミライ 「でも、ティアンム艦隊からは移動命令は出てないし、敵の待ち伏せだってあるし」
ブライト 「アムロはいつ帰ってくるんだ?」
ミライ 「あと二時間」
ブライト 「大事な用なのか?」
ミライ 「ええ。信じられるわね」
ブライト 「…あと三時間で整備を終わらせよう。出港する」

アムロ 「ああっ、天気の予定表ぐらいくれりゃあいいのに」
  「鳥だ」
ララァ 「かわいそうに」
アムロ 「あ」
ララァ 「…」
アムロ 「ご、ごめん。べ、別に脅かすつもりじゃなかった」
ララァ 「…」
アムロ 「あ、あの鳥のこと、好きだったのかい?」
ララァ 『美しいものが嫌いな人がいて?』
  「美しいものが嫌いな人がいるのかしら?それが年老いて死んでいくのを見るのは悲しいことじゃなくって?」
ふ、深い!!
アムロ 「そ、そりゃあそうです、そうだけど、僕の聞きたいことは」
ララァ 「…やんだわ」
  「…きれいな目をしているのね」
アムロ 「そ、そう?」

マリガン 「コンスコン隊、放っておいてよろしいのですか?」
シャア 「やむを得んな。ドズル中将もコンスコンも目の前の敵しか見ておらん。その点キシリア殿は違う。戦争全体の行く末を見通しておられる」
マリガン 「何があるのです?サイド6に」
シャア 「うん、実戦に出るのも間近い。そうしたらわかる。港に入るぞ」

ジオン兵A 「シャア大佐のザンジバルがサイド6に入港していきます」
コンスコン 「シャアか。うーむ、勝手な真似ばかりしよって」

カイ 「へえっ、こりゃ驚きだぜ」
ミライ 「敵の戦艦と同じ港に入るなんて中立サイドならではの光景ね」
カイ 「漫画だよ漫画。いっそのこと敵さんをここへお迎えしてパーティーでも開きますか。ね?」
スレッガー 「フッ、そうだな」
ハヤト 「ううっ、…ゆ、許せない」
ブライト 「どこへ行く?」
ハヤト 「ど、どこって。リュウさんを殺した敵が目の前にいるんですよ」
ブライト 「ハヤト、このサイドで戦闘を行えば我々がどうなるかわからないお前でもなかろう」
ハヤト 「でも」
ブライト 「出港まで時間がない。外出を禁止する」
  「ホワイトベースの整備でやることが山ほどあるはずだ。全員ただちに部所に就くんだ」
ハヤト 「くそう」

カムラン 「くれぐれも滞在日数に変更はありませんように」
シャア 「わかっている」
カムラン 「武器の封印は」
シャア 「承知しているつもりだ」
カムラン 「では、連邦軍とのいざこざも起こさぬように」
シャア 「兵には言ってある。ご苦労」

テム 「うん、そうか。私は嬉しいよ、お前がガンダムのパイロット。ゆうべ渡した部品はどうだった?」
アムロ 「え?」
テム 「ほら、お前に渡した新型のメカだ。え?あれは絶大な効果があっただろ、ん?アムロ」
アムロ 「え、ええ、そりゃもう」
テム 「そうか、うまくいったか。フフフ、よし、やるぞやるぞ。じっくり新開発に打ち込むぞ、ハハハ」
アムロ 「と、父さん」
テム 「そうか、うまくいったか。フフフ、そうさ、私が作った物だからな、フフフ、これからが腕の」
アムロ 「と、父さん」

アムロ 「退避カプセルがなんの役に立つんです。父さんは人間よりモビルスーツの方が大切なんですか?」
テム 「トレーラーを出せ」
アムロ 「父さん」
テム 「お前もホワイトベースへ行くんだ」
アムロ 「父さん」

アムロ 『父さん』
  「あっ?わあっ」
  「うっ。しまった。こいつ」
  「近道なんかするんじゃなかった」
  「あ」
  「す、すいません。うっ」
  「…」
  『シャア』
シャア 「すまんな、君。なにぶんにも運転手が未熟なものでね」
アムロ 「い、いえ」
ララァ 「ごめんなさい、よけられると思ったんだけど」
アムロ 「あっ」
シャア 「車で引かないと無理だな」
アムロ 「え?」
シャア 「君は?」
アムロ 「ア、アムロ、アムロ・レイです」
シャア 「アムロ?不思議と知っているような名前だな」
アムロ 『そ、そう、知っている。僕はあなたを知っている』
  「お、お手伝いします」
シャア 「構わんよ、すんだ」
アムロ 「すいません。あ、あの、お名前は?」
シャア 「シャア・アズナブル。ご覧の通り軍人だ」
その格好で言われても・・・
アムロ 『シャア』
シャア 「ララァ、車を動かしてくれ。静かにだぞ」
ララァ 「はい、大佐」
アムロ 『あれがシャアか。シャア、アズナブルといったな』
シャア 「ゆっくりだよ、いいな?ララァ」
  「どうした?下がれアムロ君」
アムロ 『始めて会った人だというのになぜシャアだってわかったんだ?それにあの子、ララァといったな?』
シャア 「君は年はいくつだ?」
アムロ 「…じ、16歳です」
シャア 「そうか、若いな。目の前に敵の兵士を置いて硬くなるのはわかるが、せめて礼ぐらいは言ってほしいものだな、アムロ君」
アムロ 「…い、いえ、その、あ、ありがとうございました。じゃ、これで僕は」
シャア 「どうしたんだ?あの少年」
ララァ 「大佐の名前を知ってるからでしょ、赤い彗星のシャアって。おびえていたんですよ、きっと」

 

スレッガー 「状況はここに来た時に比べてまったく変わっていないんだから、いくら考えても仕方ねえでしょ、中尉」
ブライト 「そう、ガンダムを前面に押し出してでも」
カムラン 「失礼します」
ミライ 「…」
ブライト 「ああ、お待ちしてました。どんなご用で?」
カムラン 「実は、個人的に皆さんのお力になれればと」
ミライ 「カムラン」
ブライト 「どういうことでしょう?」
カムラン 「わたくし、自家用の船があります。それでこの船をお送りします。サイド6の船が盾になっていればジオンとて攻撃はできません」
ブライト 「それはありがたいが」
ミライ 「カムラン、どういうつもりでそんなことを?」
カムラン 「き、君にそういう言われ方をされるのは心外だ」
ミライ 「余計なことをしないでいただきたいわ」
カムラン 「…ミライ、君がこの船を降りないというなら、せめて僕の好意を」
ミライ 「それが余計なことでなくてなんなの?」
カムラン 「そういう言い方は侮辱じゃないか」
ミライ 「今更あたしに対して、自分が役立つ人間だと思わせたいだけなのでしょ。でも、でもあたしが一番つらかった時にしらん顔で今更」
カムラン 「今なら僕にもできるから」
ミライ 「結構です」
スレッガー 「バカヤロウッ」
またあんたかいっ!!
ミライ 「あっ」
カイ 「おっ?」
ブライト 「あ」
ミライ 「中尉」
カムラン 「君」
スレッガー 「この人は本気なんだよ。わかる?そうでもなきゃこんな無茶が言えるか。いくらここが中立のサイドだからといったところでミサイル一発飛んでくりゃ命はないんだ、わかる?」
  「あんたもあんただ、あんなにグダグダ言われてなぜ黙ってる?」
カムラン 「殴らなくたって話せば」
スレッガー 「本気なら殴れるはずだ」
カムラン 「そ、そんな野蛮な」
スレッガー 「そうだよ、カムランさん、気合の問題なんだ」
  「な、少尉」
ブライト 「ス、スレッガー中尉」
  「お気持ちが変わらなければお願いできませんか?」
カムラン 「は、はい。やらせてください、中尉」
スレッガー 「…へへへへっ」

コンスコン 「来たな」
ジオン兵A 「しかし、サイド6の民間機が木馬にぴたりついています」
コンスコン 「フン、物好きがいるものだ」
  「リック・ドムの発進は?」
ジオン兵A 「もうできるはずです」

ジオン兵A 「木馬は進路を変えて反対方向から脱出するようです」
コンスコン 「リック・ドムを発進させい、領空侵犯も構わん。どのみち戦闘は領空外だ。シャアごとき若造になめられてたまるかよ」

パイロット 「話が違うじゃないすか。手当て、はずんでもらいますぜ」
カムラン 「わかってる」
パイロット 「おっ」
カムラン 「うっ」
パイロット 「…カ、カムランさん、もう領空内いっぱいですよ、これ以上行けば」
カムラン 「わかってる」

レツ 「うわっ、来た来た」
ブライト 「来たな」
カムラン 「ブライト君、ジオンのモビルスーツだ」
ブライト 「はい。カムランさんはここで結構です」
カムラン 「いや、領空を出るまでは。いや、この船が飛べる限りはお供させてもらいます」

アムロ 「上で何かあったんですか?」
スレッガー 「子供には関係ないの。俺は主砲に行くよ」
アムロ 「はい」

オスカ 「サイド6の領空線に近づきます」
ミライ 「あっ」

ブライト 「カムランさん」
カムラン 「中尉」
ブライト 「下がってください、我々は戦闘に入らざるを得ないでしょう」
ミライ 「カムラン、ありがとう、お気持ちは十分にいただくわ。でも、でも。ありがとうカムラン、帰ってください。お父様お母様によろしく」
カムラン 「ミ、ミライ」
パイロット 「引き返します」
カムラン 「ああ」
  「頼む、ブリッジを」

ブライト 「ハッチ開け。ガンダム発進、急げ。ガンキャノン、Gファイター、そのまま」

アムロ 「行きます」

ブライト 「ホワイトベース、最大戦速。対空戦闘に入る」
ミライ 「はい」

コンスコン 「よーし、ドム隊、攻撃を開始しろ」

ミライ 「うっ…」
ブライト 「うっ」
  「メガビーム砲、まだ敵艦を撃つなよ。ビームがサイド6に入る」

カムラン 「始まった。は、始まってしまった」
パイロット 「テレビ局だ」
カムラン 「ミ、ミライ」

ジオン兵A 「ジョ、ジョイス」

カイ 「調子に乗りやがって」
スレッガー 「待てカイ、モビルスーツはほっとけ。主砲は敵艦の接近だけを阻止すればいいんだ」

ブライト 「敵艦を横に狙う。それまではミサイルだけで防戦するんだ」

アムロ 「逃がすか」
ジオン兵A 「…嘘だ、まさかこんな、ああっ」
ジオン兵B 「まるでこ、こっちの動きを読んでるようだぜ」
ジオン兵C 「き、気まぐれだよ、まぐれだ」
ジオン兵B 「こうなりゃ攪乱するしかない、例の手でいくぞ」
ジオン兵C 「わかった」
アムロ 「…?うわっ」
  「見える、動きが見える」
  「見える」

レポーター 「ドラマではありません、これは実戦です。宇宙の片隅で連邦とジオンが戦い続けているのです」
テム 「ええい、ホワイトベースはいい、ガンダムを映せ、ガンダムの戦いぶりを。そうそうだそう。えーいアムロめ、何をやっておるか」

カイ 「中尉、出てきました」
スレッガー 「よーしわかってる、見てろよ」

レポーター 「何度も繰り返すようですがこれは本当の戦争です。サイド6のすぐ外で行われている戦いなのです。連邦のホワイトベースは一隻でジオンの三隻に対して果敢な攻撃を行っています」
シャア 「フラナガンはやさしくしてくれたか?」
ララァ 「はい」
シャア 「よく見ておくのだな。実戦というのはドラマのように格好のよいものではない」
レポーター 「この事実を目撃したならば、今後我が国のとるべき立場をおおいに考えていかなければならないところでしょう」

アムロ 「このっ」
ジオン兵A 「掛かった」
アムロ 「…」
ジオン兵A 「おわっ、ま、待て、待てよ、うわあっ」

ブライト 「何があったんだ?今日のアムロはカンがさえている」

アムロ 「エネルギーがあがった。ビームライフルが使えないとなると接近戦しかない」

コンスコン 「は、話にならん。も、木馬一隻にこ、こ、こんなにてこずって、シャ、シャアが見てるんだぞ、シャアが。特攻せよ、このチベを木馬のどてっぱらにぶつけい」

レポーター 「ムサイタイプがやられ、重巡チベが前進してきました。モビルスーツの姿はいまや一機も見えず、戦いの展開はまったくわからなくなっています」
ララァ 「白いモビルスーツが勝つわ」
シャア 「ん?ガンダムは映っていないぞ」
ララァ 「わかるわ。その為にあたしのような女を大佐は拾ってくださったんでしょ?」
シャア 「フフフ、ララァは賢いな」
ララァ 「フフフフッ」

アムロ 『突撃をするぞ、あせっている証拠だ。どこが心臓だ?』
  『あそこか?』

ジオン兵A 「し、下から」
コンスコン 「なに?」
ジオン兵A 「い、いや、左舷」
コンスコン 「なに?」
  「おおっ」

ララァ 「ね、大佐」
シャア 「フフフフ」

テム 「そうだ、それでいいのだアムロ。あの新しいメカのおかげだ、ガンダムは使えるぞ。はははは、あははは、あはははっ。地球連邦万歳だ」

カムラン 「…帰ってくれ、いいよ」
パイロット 「はい」
カムラン 『生き延びてくれよ』

アムロ 「サイド6」

次回予告 「宇宙要塞ソロモンに地球連邦軍の総攻撃が掛けられた。ティアンム艦隊の先鋒たるホワイトベースが血路を開く。アムロ達は初めて戦場の真っ只中に身を晒す。機動戦士ガンダム、次回、『ソロモン攻略戦』。君は、生き延びることができるか?」


34話動画はこちらよりYouTube

34話で出てくる名言&その感想
ララァ・スン名言  

ガンダム 第34話「宿命の出会い」の感想と見所


第33話「コンスコン強襲」全セリフ&コメント付

機動戦士ガンダム 第33話「コンスコン強襲」より



ナレーター 「ホワイトベースを迎え撃つドレン大尉率いる三隻のムサイは、ガンダムの活躍によって突破された。そして、ホワイトベースはサイド6へ進路を取った。しかし」



ナレーター 「かつて、サイド1のあった空域。現在ここにはドズル・ザビ中将の指揮する宇宙攻撃の本部ともいうべきソロモンがある。今ここからコンスコン機動部隊が発進する。ドズル中将は姉のキシリアがシャアを使っていることに反感を持っていた。できることならみずから木馬を討ち、シャアの無能さを証明してやりたかった。しかし、ルナ2に終結しつつあるティアンム艦隊の目的がわからぬ限り、これ以上の兵力を出す訳にはいかない」

アムロ 「セイラさん、どうですか?異常はありませんね」
セイラ 「そうね、大丈夫だと思うけど。この辺も岩が多いからなんとも」
  「カイ、聞こえて?どう?」
カイ 「異常なし。こっちは足が短いんだ、引き上げるぜ」
アムロ 「Gアーマーはもう少しパトロールを続けます。いいですか?」
セイラ 「結構よ。私にとって航法の勉強になるし。ねえアムロ、あなたフラウ・ボゥのことどう思ってるの?」
アムロ 「え?な、なぜですか?」
セイラ 「なぜって、あなた最近フラウ・ボゥに冷たいでしょ」
アムロ 「そんなことないですよ」
セイラ 「そうかしら?こんな時だからこそ友情って大切よ」
アムロ 「別に嫌いになってる訳じゃあ。左を」
セイラ 「えっ?」
ジオン兵A 「見つかったようです、砲撃を」
シムス 「待て、もう少し」
ジオン兵A 「よりによって故障した時に」
シムス 「エンジンは動くな?」
ジオン兵A 「一応は」
アムロ 「い、いけない。セイラさん、離れてください」
セイラ 「え?」
  「う、撃ってきた。ジオンのモビルアーマーだわ」
アムロ 「い、いえ、モビルアーマーかどうか。き、来ますよ」
シムス 「馬鹿めが、なぜ撃ったのか?」
ジオン兵A 「こ、攻撃を仕掛けてきましたので」
シムス 「相手にそのつもりはなかった。そそっかしい」
セイラ 「ああっ」
アムロ 「妙なモビルアーマーです。ボトルアウトします、岩のうしろへ」
セイラ 「了解」
ジオン兵A 「チィッ、一気にパワーを上げすぎました」
シムス 「構わぬ、このブラウ・ブロを見られたからには敵を倒さねばならん」
セイラ 「3、2、1」
シムス 「ん?あそこか」
  「相手はたかが一機だ。仕留めるぞ」
アムロ 「砲撃が妙な方向から来ますよ、気を付けてください」
セイラ 「了解」
アムロ 「うわっ。ど、どっから撃ってくるんだ?」
セイラ 「この程度のスピードで」
アムロ 「そこだ」
シムス 「ええい、ようやく実用化のメドがついたものを」
セイラ 「アムロ、手間取ったわ。サイド6の領空に入る前にホワイトベースへ戻りましょう」
アムロ 「了解」

ナレーター 「この灯台の内側はサイド6の領空である。ここでは、地球連邦軍であろうとジオン軍であろうと、一切の戦争行為が禁止されている」

ブライト 「ご苦労さまです」
カムラン 「サイド6の検察官カムラン・ブルームです」

カムラン 「ホワイトベースのミサイル発射口、大砲、ビーム砲にこれを封印しました。これが一枚破られますと」
ブライト 「わかっています。大変な罰金を払わなければならない」
カムラン 「はい」
ブライト 「私が聞きたいのは、船の修理が」
カムラン 「それもサイド6の中ではできません。すべて戦争協力になりますので」
ブライト 「ブリッジへご案内しましょう」

アムロ 「ねえ、セイラさん、間違いなくモビルアーマーのいない所からビーム攻撃がありましたよね」
セイラ 「見間違いじゃないわね」
ブライト 「わからんのか?」
マーカー 「はあ、どうも新型ですね、アムロ達の出会ったモビルアーマー」
ブライト 「そうか」
  「ちょうどよかった。入港するところです」
カムラン 「はあ」
ミライ 「進入角良好、入港速度ゼロ、ファイブ」
マーカー 「サイド6パルダ・ベイに入港。各員、係留作業用意」
ミライ 「360度レーザーセンサー開放」
カムラン 「…ミライ、ミライじゃないか」
ミライ 「カ、カムラン、あなた」
カムラン 「…ミライ、生きていてくれたのかい、ミ、ミライ」
ミライ 「…あなたこそ元気で」
カツ 「ああ?」
アムロ 「誰なんだろう?」
マーカー 「親戚じゃないの?」
ブライト 「カムラン検察官、入港中です、遠慮していただきたい」
  「ミライ少尉も」
カムラン 「あ、ああ、中尉、すまない」
  「ミライ」
ミライ 「ええ」

カムラン 「嬉しいだけだよ。もう二度と君には会えないと絶望していたんだ。そしたらこの戦争だろ、君の父上が亡くなられなければ戦争だって」
ミライ 「そうね、私がサイド7へ移民することもなかったかもしれないわね」
カムラン 「それなんだ、なぜそれを僕にしらせてくれなかったんだ?ミライ。君の消息を得る為に僕は必死だった」
ミライ 「必死で?」
カムラン 「ああ、必死で捜させた。いくら費用がかかったかしれないくらいだ」
ミライ 「そう。なぜ、ご自分で捜してはくださらなかったの?」
カムラン 「このサイド6に移住する間際だったから」
ミライ 「結局、親同士の決めた結婚話だったのね」
カムラン 「そ、そりゃ違う、ミライ。そりゃ君の誤解だ。これから僕のうちへ来ないか?父も喜んでくれるよ」
ミライ 「え?だって」
カムラン 「悪いようにはしない。ミライ、君の為の骨折りなら」
ミライ 「ちょ、ちょっと待って」
スレッガー 「失礼」
カムラン 「ん?あっ」
スレッガー 「…このやろ」
カムラン 「ああっ」
ミライ 「あ」
スレッガー 「…下手なちょっかいを出してほしくないもんだな」
ミライ 「スレッガー中尉、い、いいのよ」
スレッガー 「本当ですか?」
ミライ 「ええ」
スレッガー 「ふーん」
  「だとさ、ヤサオトコさん。ほーら、眼鏡行ったぜ」
カムラン 「…あっ」
ミライ 「カムラン、大丈夫?」
カムラン 「あ、ああ。ご婦人の口説きようがまずいという訳さ」
  「なあ中尉」
スレッガー 「そういうことだ。なんせミライ少尉はホワイトベースのおふくろさんなんだからな」

コンスコン 「ドズル中将のもとにいたと思えば今度はキシリア少将の配下に。自分をみっともないと思わんのか?」
  「木馬は何度取り逃がしたのだ?まったく。私の手際を見せてやる、よく見ておくのだな」
シャア 「は」
コンスコン 「誰が帰っていいと言ったか」
シャア 「若者をいじめないでいただきたい。お手並みは拝見させていただく」
コンスコン 「奴はなぜマスクをはずさんのだ?」
ジオン兵A 「ひどい火傷とかで。美男子だとの噂もあります」
コンスコン 「いつか奴の化けの皮を剥いで見せる。パルダ・ベイ周辺に潜入したリック・ドムは?」
ジオン兵A 「は、今のところサイド6のパトロール艇にも発見されないようです」
コンスコン 「良好だ」

シャア 「マリガン、ザンジバルに着いたらキシリア少将に暗号電文を打て」
マリガン 「は」
シャア 「パラロムズシャア。いいな?」
マリガン 「それだけで?」
シャア 「それ以上は聞くな。極秘事項だ」

フラウ 「タムラさん、お金は両替してもらったの?」
タムラ 「ああ、大丈夫」
キッカ 「動いた」

ナレーター 「人工の宇宙都市の中心は重さを感じることのない無重力地帯である。エレベーターは3000メートルあまりを降りて、重さを感じることのできる人工の地上へ着く。そこには山や森や川が造られていて、あたかも地球上と同じ景色を作り出している。もちろん、都市も造られている」
キッカ 「ははっ…」
タムラ 「これで少しは変わったものを食べさせられら」
アムロ 「あっ」
  「…と、父さん」

 

フラウ 「どうしたの?アムロ」
アムロ 「さ、先に戻ってて。ちょっとむこうの本屋に寄ってくるから」

アムロ 「父さん」
  「…」
  「父さん」
  「…」
  「父さん」
テム 「おう、アムロか」
アムロ 「…父さん」
テム 「ガンダムの戦果はどうだ?順調なのかな?」
アムロ 「…は、はい。父さん」
テム 「うむ、来るがいい」
アムロ 「はい」

テム 「ほら、何をしている、入って入って」
アムロ 「こ、ここは?」
テム 「ジャンク屋という所は情報を集めるのに便利なのでな。ここに住み込みをさせてもらっている。こいつをガンダムの記録回路に取り付けろ。ジオンのモビルスーツの回路を参考に開発した」
アムロ 『こ、こんな古い物を。父さん、酸素欠乏性にかかって』
テム 「すごいぞ、ガンダムの戦闘力は数倍に跳ね上がる。持って行け、そしてすぐ取り付けて試すんだ」
アムロ 「はい。でも父さんは?」
テム 「研究中の物がいっぱいある。また連絡はとる。ささ、行くんだ」
アムロ 「うん」
  「父さん、僕、くにで母さんに会ったよ」
  「父さん、母さんのこと気にならないの?」
テム 「ん?んん。戦争はもうじき終わる。そしたら地球へ一度行こ」
アムロ 「父さん…」
テム 「急げ、お前だって軍人になったんだろうが」

アムロ 「…あああーっ」
  「…」

ブライト 「アムロ、個人的に街をぶらぶらする時間を与えたおぼえはないぞ。貴様のおかげで出港が遅れた」
アムロ 「す、すいません。でも、急に出港だなんて」
ブライト 「ガンダムでホワイトベースの護衛に出るんだ」
  「ペルガミノさん」
ペルガミノ 「はい」
ブライト 「本当にカムラン・ブルーム検察官の依頼だったのですか?」
ペルガミノ 「あ、首相官邸からのテレビ電話です。間違いありませんです」
  「領空の外のドックならジオンの船だろうと連邦のだろうと直させてもらってますよ」
ブライト 「我々は追われているんです、大丈夫ですか?」
ペルガミノ 「なあに、私には両方の偉いさんにコネがあります」
  「お嬢さん、安心なさってください」
ミライ 「ありがとう、ペルガミノさん」

スレッガー 「ようアムロ、少しは元気になったか?」
アムロ 「ずっと元気です」
スレッガー 「そうかい、そんならいい。いい子だ」
アムロ 「スレッガーさん」
スレッガー 「なんだい?」
アムロ 「そのいい子だっていうの、やめてくれませんか?」
スレッガー 「…はははははっ。すまん、悪かったな」
カヤハワ 「つ、捉まえた。おおっ、こ、こりゃ木馬じゃないか。のこのことよくも出て来てくれたもんだ」
アムロ 「あれが浮きドック?」
  「ん?なんだ?」

コンスコン 「カヤハワから信号弾だと?」
ジオン兵A 「木馬がサイド6の領空を出た合図です」
コンスコン 「位置を確認、エンジン全開」
  「なんでこんなに早く出てきたんだ?木馬め」
ジオン兵B 「わかりました。ペルガミノの浮きドックがある所です」
コンスコン 「ペルガミノ?あの戦争で大もうけをするという」
  「ちょうどいい、我が艦隊は敵と一直線に並ぶ訳だな。リック・ドム12機を発進させろ」

シャア 「コンスコンが木馬をキャッチしたのか?」
ジオン兵A 「は、そうらしいです」
  「リック・ドムを発進させました」

アムロ 「大きいな」
  「なにっ?」

ブライト 「し、しまった、罠か」
ペルガミノ 「あああ、わ、私のドックが」
ミライ 「ブライト、カムランはそんな人じゃないわ。面舵いっぱい」
ブライト 「…よし、各機、展開を急がせろ」
ペルガミノ 「…中尉、ド、ドックから離れてください。…そうすれば私のドックは助かります」
・・・
ブライト 「やってるでしょ」
(笑)

アムロ 「スカート付きか」
ドムもすっかりこういった呼び名になって・・・
  「チィッ」
  「一つ、次」
  「三つ」

ブライト 「ううっ」
ミライ 「うっ」
ブライト 「目標、中央の船、撃て」

コンスコン 「…クワメルがやられたのか?…ド、ドムは?リック・ドムの部隊はどうなっているか?攻撃の手は緩めるな」

カムラン 「あれはペルガミノの浮きドック辺りだ」
サイド6士官 「は、はい」
カムラン 『なぜジオンにわかったのだ?』
  「戦いをやめさせねばならん。ビームがサイド6の領空に入ってきているのはまずい」

アムロ 「五つ」
  「六つ」
スレッガー 「このっ」
アムロ 「八つ」
  「…九つ」

コンスコン 「ぜ、全滅?12機のリック・ドムが全滅?3分もたたずにか?…」
ジオン兵A 「は、はい」
コンスコン 「き、傷ついた戦艦一隻にリック・ドムが12機も?ば、化け物か」
ジオン兵A 「ザンジバルです」
コンスコン 「…シャアめ、わ、笑いに来たのか」

マーカー 「ザ、ザンジバルです」
ブライト 「なに?」
ミライ 「ブライト、サイド6に下がりましょう」
ブライト 「よし、全機に伝えろ、サイド6に逃げ込め、と」
ペルガミノ 「…しかし、わ、私のドックは?わ、わ、私の」

シャア 「砲撃はするな、サイド6のパトロール艇だ。コンスコン隊にも砲撃をやめさせろ。パトロール機を傷付けたら国際問題になるぞ」

サイド6士官 「…カムラン検察官、こんな危険を冒してまで戦いをやめさせるのはごめんですよ」
カムラン 「…すまん。しかし、あの連邦軍の船には私の未来の妻が乗り組んでいるんだ」
サイド6士官 「…」

カムラン 「大丈夫、封印を破った件は父がもみ消してくれます」
ミライ 「で?」
カムラン 「だ、だから、父の力を借りれば、君がサイド6に住めるようにしてやれるから」
ミライ 「…そうじゃないの、ホワイトベースを捨てる私にあなたは、あなたは何をしてくださるの?」
カムラン 「…だから、父に頼んでやるってさっきから僕は」
ミライ 「わかってくださらないのね。…それでは私はホワイトベースは捨てられないわ」
カムラン 「ミライ、昔はそんなことを言う君ではなかった。いったい、僕に何をして欲しいんだ?」
ミライ 「戦争がなければ。け、けどね、そうじゃないわ。カムラン、あなたは戦争から逃げすぎて変わらなすぎているのよ」
カムラン 「君を愛している気持ちは変えようがないじゃないか」
ミライ 「ありがとう、嬉しいわ」
カムラン 「ミ、ミライ、ぼ、僕の何が気に入らないんだ?ミライ、教えてくれ。直してみせるよ、君の為ならば。ミライ」

次回予告 「アムロとシャアの出会いを予告した少女、ララァ。戦場遠く、次の戦いの為の芽が吹き上がる。いくつかの運命を背負いながらも、ホワイトベースは敵の待つ宇宙へ出撃する。機動戦士ガンダム、次回、『宿命の出会い』。君は、生き延びることができるか?」


33話動画はこちらよりYouTube

ガンダム 第33話「コンスコン強襲」の感想と見所

第32話「強行突破作戦」全セリフ&コメント付

機動戦士ガンダム 第32話「強行突破作戦」より



ナレーター 「シャアの指揮するザンジバルと接触をしたホワイトベースではあったが、これを討ち取ることはできなかった。ガンダムがモビルアーマー・ビグロを殲滅するにとどまったのである」



マーカー 「援軍ですかね?また一機接触するモビルスーツあります」
ブライト 「シャワー室に行った連中はどうした?」
マーカー 「各デッキでメカの整備中です」
ブライト 「フラウ・ボゥ、一機か二機発進させろ」
フラウ 「誰にします?」
ブライト 「体の調子の一番いい者でいい」
フラウ 「ハヤトですか?」
そうなんだ!?
ブライト 「急がせろ」
フラウ 「ハヤト、ガンタンク発進願います。各機は待機してください」

オムル 「ガンタンク、発進用意させます」
ハヤト 「敵は一機なんですね?」
オムル 「頼むよ、ハヤト」
ハヤト 「はい」
アムロ 「ガンタンクだけを出すのか?」
フラウ 「カイさんはまだシャワールームだっていうし」
アムロ 「わかった。こちらでも考えてることがある、ハヤトには先に出てもらってくれ」

フラウ 「ガンダムも発進すると言っていますけど、いいんですか?」
ブライト 「構わん、やらせろ」
  「セイラ、少し横になったらどうだ?重力ブロックの部屋を使え」
セイラ 「でも、敵が」
ブライト 「スレッガー中尉も加わっている、少し休め。命令だ」
セイラ 「…はい、そうします」
ブライト 「セイラの身体検査の結果は?」
ミライ 「別に異常はないわ。いたって健康」
ブライト 「そうか」

ハヤト 「このまま直進する。110秒後に敵と接触。以後、無線封鎖」
  「あれか」
  「な、なんだ?あのモビルアーマーは。さっきのとは違うけど」

シャア 「デミトリーが出たのか、あれほど止めておいたのに」
  「なぜやらせたか?私の許可もなく」
マリガン 「お言葉ではありますが、シャア大佐はトクワン少尉の仇討ちを止められました。それに、デミトリーは以前からモビルアーマー・ザクレロのテストパイロットをやっておりましたので」
シャア 「聞いてはおらん、そんなモビルアーマーは」
マリガン 「実用テスト前に放棄された奴です。しかしデミトリーは、ザクレロの拡散ビーム砲は」
シャア 「ここは我々の庭だと言った。ドレンのパトロール隊との接触も可能だという時に。わかった。お前達がトクワンを慕う気持ちはわかるが、気がすんだらデミトリーにはすぐ戻らせろ」
マリガン 「は、ありがとうございます」
シャア 「ただし、今後同じ事をしたら軍法会議ものだぞ、中尉」

アムロ 「速いな、さっきのと違うというのか?」
ハヤト 「うわっ、…ミ、ミサイルもあるのか」
デミトリー 「こんなモビルアーマーのできそこないなんぞ、あと一撃で」
ハヤト 「うわあっ」
  「うわっ」
アムロ 「はずれたのか?」
  「当たらなかった?ハヤト、もってくれよ」
デミトリー 「別のモビルスーツか、それにしちゃ速すぎる、このスピードいったいなんだ?」
  「き、来た」
アムロ 「うわあっ」
デミトリー 「ええい、うるさい奴だ」
  「ん?よし、まずはあのできそこないから」
  「いただき」
  「馬鹿め、同じことをやる」
アムロ 「間違いない、エンジンを直撃できたはずだ」
  「こちらのコンピューターで簡単に動きが読めた。いったいどういうつもりで?」
フラウ 「アムロ、聞こえて?モビルアーマーの撃破確認、急いで引き上げてください。現在、敵の動きはないようです」
アムロ 「了解。こちらも二ヶ所やられた、急いで引き上げる」

スレッガー 「どうした?立て続けの出撃で疲れたのか?」
アムロ 「いえ、ガンダムの右腕がやられました」
スレッガー 「しかし、当面の敵は片付けたんだ。あせる必要はなかろうて」
アムロ 「中尉はシャアという人を知らないからそんなこと言うんです。あの人、すぐに次の手を打ってきます」
スレッガー 「うん、ブリッジでも二言目にはシャアだな。そんなにすごいのかよ?」
アムロ 「変わり身が早いんです。自分からモビルスーツに乗っても来る、すごい人です」
スレッガー 「会ってみたいもんだな、そのシャアにさ」
  「もっと休んでなくていいのかい?」
セイラ 「え、ええ」
  「アムロ、休みなさい。私がここにいるわ」
アムロ 「…すいません。ブリッジに上がってきます」
スレッガー 「ヘヘ、セイラさん」
アムロ 「中尉、主砲の方いいんですか?」
スレッガー 「チッ、いいじゃねえか」
アムロ 「ブライトさんに怒られますよ、戦闘中です」
スレッガー 「生意気だね、お前」
アムロ 「はい」
スレッガー 「じゃ、今度静かな時にね」
セイラ 「ええ」
  「…ことごとに兄さんか」

シャア 「キャメル艦隊と交信できるのか?」
ジオン兵A 「はい。航路をコンピュータートレースしていますから、できます」
シャア 「レーザー交信回線開け」
ジオン兵A 「は」
マリガン 「た、大佐」
シャア 「ん?」
マリガン 「デミトリーの件、申し訳ありませんでした」
シャア 「構わん、私の知らなかった戦力のことなどな」
マリガン 「…はい」
シャア 「マリガン、この埋め合わせはいつかしてもらう」
マリガン 「は、はい」
ジオン兵A 「キャメル艦隊のドレン大尉、出ました」
ドレン 「お久しぶりです、シャア少佐。あ、いや、今は大佐でいらっしゃいましたな」
シャア 「相変わらずだな、ドレン」
ドレン 「は」
シャア 「木馬を追っている。ちょうどお前の艦隊の位置なら木馬の頭を押さえられる」
ドレン 「ご縁がありますな、木馬とは。わかりました。追いつけますか?」
シャア 「ドレン、私を誰だと思っているのだ?」

ドレン 「申し訳ありません、大佐」
  「軌道変更、マイナス110」
  「木馬を追撃するぞ」

セイラ 「…」

シャア 「アルテイシア、私はザビ家を許せないのだ。私の邪魔をしないでくれ」

セイラ 「…」
  『私は認められない、兄さんのやり方』

アムロ 「まだ切断されてる部分があるという訳か。TC17のブロックも取り替えてください、やられてます」
クルーA 「おう」
アムロ 「なんですか?」
セイラ 「ちょっといいかしら?」
アムロ 「ええ、いいですよ」
セイラ 「私ね、どうしたら早くいいパイロットになれるかしら?」
アムロ 「セイラさんは今でもいいパイロットですよ」
セイラ 「お世辞はやめてよ、アムロ。私はどうしても生き延びたいんだから」
アムロ 「おかしいですよ、急に」
セイラ 「…私だって、シャアぐらいと」
アムロ 「無理です。そりゃザクタイプの時には僕でも戦えました。でも今は」
セイラ 「たとえ話よ、アムロ」
  「私があなたみたいならね」
アムロ 「フラウ・ボゥ」
フラウ 「待って、今情報を確認しています」

オスカ 「一時の方向、30度上方に敵戦艦三隻、えーと、ムサイタイプです」
フラウ 「ムサイタイプ三隻キャッチ、戦闘体制に入ってください」
ブライト 「うしろにザンジバル、前にムサイか。強行突破しかないな」
  「全員、第一戦闘配置だ」
ミライ 「第一戦闘速度に入ります。各機関、防御確認」
マーカー 「ECM、レーザーサーチャー、最大発信。ミノフスキー粒子、戦闘値散布」

スレッガー 「やれやれ、またかい」

子供達 「第一戦闘配置だー。いけいけー」

ブライト 「各機銃座、主砲、メガ粒子砲、開け」

ドレン 「いいか、シャア大佐と同じ戦法をとる。リック・ドム六機とキャメル、トクメルは木馬に攻撃を掛けるぞ」
  『因縁浅からぬ木馬とガンダムか』
  「各機、最大戦速」

 

マーカー 「目標、Fライン通過。モビルスーツ・ドムタイプです。あのスカート付きの奴です」
ブライト 「フラウ・ボゥ、予備のGファイターにスレッガー中尉を」
フラウ 「はい」
  「スレッガー中尉、第2デッキ、Gファイターへ搭乗してください」

スレッガー 「やれやれ、主砲じゃないのかよ」

ハヤト 「こちらハヤト、ガンタンク行きます」
カイ 「おお?頑張ってくれるね、ハヤト軍曹。では小生も」
アムロ 「よろしいですか?このコンピューターはあてにしないでください。Gアーマーの時にしか使えないんですから」
スレッガー 「要するに、Gファイターってのは手で動かすんだろ?」
アムロ 「はい」
スレッガー 「俺向きでいいじゃねえか」
アムロ 「お気をつけて」
スレッガー 「あいよ」

ミライ 「ブライト、スレッガー中尉、大丈夫かしら?」
ブライト 「ガンタンクもガンキャノンも高速戦闘向きではない。この際一機でも多い方がいい」
マーカー 「90秒後に接触します。ムサイも最大戦闘速度でついて来ます」
ブライト 「セイラ、そろそろ起きてくれ」
フラウ 「セイラさんは第2デッキにいます。出撃するそうです」
ブライト 「そうか。大丈夫なのかな?」

アムロ 「気分はいいんですか?」
セイラ 「大丈夫よ、アムロ。ザンジバルから発進したモビルスーツじゃないでしょ?気分がクサクサしてるから暴れてさっぱりしてくる」
アムロ 「セイラさん、おかしいですよ」
セイラ 「そう?さっきより元気よ、大丈夫」
アムロ 「…じゃあ、慎重に」
セイラ 「生意気ね」

シャア 「木馬の動きは?」
ジオン兵A 「ムサイをキャッチしたようです。スピードを上げてます、コースは変えません」
シャア 「やるな、ムサイを突破しようという訳か。キャメル艦に指令、木馬に攻撃を集めろ、とな」
ジオン兵A 「伝えます」
シャア 「ザンジバル、10パーセント加速。コースはこのまま木馬を追い込む」

ナレーター 「その頃、南米のジャブローを発したティアンム提督指揮する地球連邦第二連合艦隊の一群が大気圏を突破、ルナ2に向けての進路を取りつつあった」

スレッガー 「くるな」
  『さあて、ここでパイロットとしてもいいところを見せてやらにゃあな』
  「よっと」
  「やってみるか」
カイ 「スレッガーさんかい?早い、早いよ」
ハヤト 「こういう時慌てた方が負けなのよね」
  「二手に分かれたのか。やむを得ない」
カイ 「よーし、ハヤトが左なら俺は」
セイラ 「カイ、それにスレッガー中尉までガンタンクから離れるなんて。敵と同じように分かれては勝ち目はなくなるわ」
ハヤト 「ん?セイラさん」
セイラ 「ハヤト、聞こえて?カイ達と共同であたらなければ無理よ。あの二人、自分達だけで勝てると思っているわ」
ハヤト 「了解です。僕とセイラさんでカイ、スレッガー機のうしろにつきましょう」
セイラ 「了解」
カイ 「野郎」
  「もっと引き付けるんだ」
  「ここか」
  「いけっ」
  「やったあ」
スレッガー 「ほう、見かけによらず、やることは冷静だな。見直したぜ。ん?待て」
カイ 「し、しまった」
スレッガー 「きゃつら」
  「おおーっ」
ハヤト 「うっ」
セイラ 「うまい」
ハヤト 「うわあっ」
セイラ 「あと一機は?」

ドレン 「ドムがやられた空域を狙い撃ちだ。木馬まで一気に突撃を敢行する」

セイラ 「ホワイトベース、聞こえますか?こちらセイラ。ホワイトベースの防御にまわります」

ブライト 「頼む。スカート付きを叩かん限りムサイに攻撃もできない。急いでくれ」
オスカ 「第6ブロック被弾、四発目です」
ブライト 「弾幕が薄いぞ。相手は動いてくれるんだ、なまじ狙わずに撃てと言え」
  「フラウ、ガンダムは?」
フラウ 「あと少しです、待ってください」
マーカー 「ムサイ、Fラインを越えました。ビーム来ます」
ブライト 「回避運動任せる」
ミライ 「はい」
  「面舵」
ブライト 「主砲、メガ粒子砲はムサイのブリッジ、あるいはエンジンを狙え。撃て」

ドレン 「数を撃てばいいというものではない、よく狙え」

マーカー 「直撃、左翼のムサイです」
ブライト 「誰が砲塔を狙えと言ったか?機関を破壊すればビーム砲は使えなくなる、砲撃は集中して行え」
  「ええい、左翼のムサイにのみ集中攻撃だ。ほかには目をくれるな」
アムロ 「待たせました、ガンダム発進します」
ブライト 「急いでくれ、目標はムサイだ。スカート付きのモビルスーツは構うんじゃないぞ」
アムロ 「了解です」

アムロ 「行きます」

アムロ 「スカート付きめ」
  「チィッ」

ドレン 「ああっ、ト、トクメルが。リック・ドム二機、後退させろ、こちらからの砲撃の邪魔だ」
  「キャメル、スワメル二艦で木馬を仕留めるぞ」
  「シャア大佐が来る前になんとしてもとどめを」

ミライ 「ムサイ二隻、来ます」
ブライト 「各砲撃手へ、狙いは左のムサイだけだ、右は忘れろ」

ドレン 「なに?聞こえない」
ジオン兵A 「ガンダムがいないそうです」
ドレン 「あのリック・ドムは?」
ジオン兵A 「フラシィのです。奴はガンダムを見てないと言ってます」
ドレン 「馬鹿な、…ではどこにいるんだ?ガンダムは。うわっ」

マーカー 「やったか?」
ブライト 「いや、モビルスーツにあたったんだ」
  「あと一息だ、息を抜くなよ。うっ」

ドレン 『そんなはずはない、ガンダムはいるはずだ。どこなんだ?』
ジオン兵A 「ドレン大尉」
ドレン 「何か?」
ジオン兵A 「ゼロ方向から接近する物あります」
ドレン 「なんだ?」
ジオン兵A 「モ、モビルスーツらしき物、高熱源体接近」
ドレン 「ミサイルか?」
ジオン兵A 「本艦にではありません」
ドレン 「スワメルか」
  「スワメル、よけるんだ」
  「うっ、ガンダムだ。あの白い奴だ。うっ」
  「うおっ」
ジオン兵A 「うおおっ」
ドレン 「ガ、ガンダムが、…あああっ」
ジオン兵A 「あああっ」

アムロ 『上か?下か?』
  『下か』
  「かあっ」
  「あとはムサイのみ」

シャア 「あのドレンが私の到着まで持ちこたえられんとはな」
  「木馬のコースは?」

ブライト 「それは確実なのか?」
マーカー 「はい。ここからルナ2へ進路を取れば98パーセントの確率でザンジバルと接触します」
ブライト 「うん。よし、サイド6に向かう」
スレッガー 「賛成だな、少尉。Gファイターを傷つけてすまん。アムロ曹長にしかられたよ」
ブライト 「手柄を急ぎすぎましたかね」
スレッガー 「はははは、そんなところだな」
ミライ 「でもブライト、サイド6に向かったってどうなるというものでもないし」
ブライト 「このままザンジバルと戦ったとしても、勝つ見込みはほとんどないぞ」
スレッガー 「そうだな。外から見てもホワイトベースのやられ方はひどいもんだ」
ブライト 「気になる事でもあるのか?ミライ」
ミライ 「い、いえ、別に」
スレッガー 「サイド6は中立サイドだ。戦闘行為は南極条約で禁じられているし、うまくいけばホワイトベースの修理もできる」
ブライト 「その代わり、ジオンに取り囲まれる可能性もありますがね」
スレッガー 「やむを得んさ。その時はその時さ」
ミライ 「…まさかね」
  「針路変更。ホワイトベース、サイド6へ向かいます」

ナレーター 「サイド6。いくつかあったサイドのうち、ジオン公国にも地球連邦にも属さず、戦争には参加していない。また、このサイド6の支配下の空域では一切の戦いは禁止されていた」

次回予告 「サイド6に人の出会いが待っていた。ミライにはカムラン、アムロには父が。戦火の中人は涙するしかないのだろうか?そして、コンスコンは笑う。シャア無能なり、と。機動戦士ガンダム、次回、『コンスコン強襲』。君は、生き延びることができるか?」



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ガンダム 第32話「強行突破作戦」の感想と見所

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