第31話「ザンジバル,追撃!」全セリフ&コメント付

機動戦士ガンダム 第31話「ザンジバル,追撃!」より



ナレーター 「不敵にもシャアは地球連邦軍本部ジャブローに潜入した。しかし、カツ、レツ、キッカの活躍とガンダムの追撃の前に撤退せざるをえなかった」
アムロ 「シャアの奴」



ゴップ 「ティアンム艦隊は二十一時にここジャブローを発進する。そこで君達ホワイトベースは、その二時間前に発進してくれたまえ」
ブライト 「二時間も前に、でありますか?」
ゴップ 「そうだ。あ、おとり艦はほかに三隻出す」
ブライト 「…」
ゴップ 「ティアンム艦隊はまっすぐにルナ2に向かわせるから、ホワイトベースは反対の人工衛星軌道に乗っていく。そのあとでジオンの宇宙要塞ソロモンを叩きに行くという訳だ」
ブライト 「は。ホワイトベース、本日19時をもって発進いたします」
ゴップ 「ミライ少尉も体には気をつけてな」
ミライ 「ありがとうございます、提督」
ゴップ 「大丈夫、ソロモンが落ちれば国力のないジオンは必ず和平交渉を持ちかけてくるよ。そこでこの戦争はおしまいだ。そしたら婿さんの面倒を見さしてくれ」
ミライ 「え、ええ」
ゴップ 「あ、ああ、フィアンセがいたっけな。ああ、すまんすまん」
ミライ 「あ、い、いいえ…」

ミライ 「フィアンセっていったって親同士の話よ」
ブライト 「どこにいるんです?」
ミライ 「戦争を避ける為にサイド6に逃げたとか。来るべきものが来たって感じね」
ブライト 「ああ」

カイ 「お帰り」
ブライト 「ホワイトベースは一時間後にここを出発する。それまでに各部署の準備を急げ」
スレッガー 「よう、ホワイトベース隊の責任者は誰だい?」
カイ 「なんの用だい?」
スレッガー 「どこにいるんだよ?」
カイ 「ブライトさん、お呼びだぜ」
ブライト 「ん、なんです?」
スレッガー 「スレッガー・ロウ中尉だ。今日付けでこっちに転属になった」
ブライト 「ミライ、聞いているか?」
ミライ 「えっ?あ、あります」
スレッガー 「ははは、俺もついてきたな、こんなきれいなお嬢さんとご一緒できるなんて」
ミライ 「よろしく、ミライ・ヤシマです」
スレッガー 「よろしく」
ミライ 「…」
カイ 「ヘヘヘヘッ」
スレッガー 「へへヘヘッ」
  「よろしく、お嬢さん」
セイラ 「セイラ・マスです」
スレッガー 「んー?あんた、男の人の事で悩んでる相が出てるよ」
セイラ 「えっ?」
スレッガー 「ははははっ」
  「よう、俺のねぐらどこ?」

ゴップ 「大いなる戦いの第一歩は諸君らの勇気ある行動にかかっている。この戦いに我が連邦軍が勝利した暁には、今日という日は偉大な一日として国民に記憶されるであろう。全将兵の健闘を祈る次第である」
カツ 「体の大きいとこなんか死んだリュウさんにそっくりだ」
キッカ 「リュウみたいにやさしいかな?」
カツ 「お調子もんらしいぜ」
スレッガー 「…フフフ」
ブライト 「さて、いよいよ発進だ。各員持ち場につけ」
  「ドッキングロック解除、ホワイトベース発進」

連邦兵A 「上空クリアー。ハッチ開け」

キッカ 「うわ、トイだぁ」
カツ 「きれー」
ミライ 「…」
ブライト 「手の空いている者は左舷を見ろ、フラミンゴの群れだ」
オスカ 「ビデオに撮っておきます」
ブライト 「よし、許可するぞ」
ところどころ優しいね

シャア 「木馬はどうなっているか?トクワン大尉」
トクワン 「は、南米のジャブローは発進したようであります」
シャア 「よし。急げ」

トクワン 「30分ほどで戦闘圏内に入れます」
シャア 「ご苦労だった。キシリア殿はお怒りだったのか?」
トクワン 「はあ」
シャア 「我ながらそうは思うよ。このザンジバルがビグロの実戦テストの準備をしていなければ木馬を追いきれなかった」
トクワン 「シャア大佐、ご覧になりますか?ビグロを」
シャア 「うん、見せてもらおうか。作戦を考える必要がある」

トクワン 「このモビルアーマーのビグロなら、高速戦闘力に関してはモビルスーツなど物の数ではない、ということです」
シャア 「しかし、一機では作戦はできんぞ」
トクワン 「は、ドムが二機とテスト中止のモビルアーマーが」
シャア 「ドム?陸戦用のか?」
トクワン 「は、バーニアをパワーアップしてあるリック・ドムです」
シャア 「改造型か?」
トクワン 「ザクタイプよりははるかに使えます」
シャア 「うん」
ジオン兵A 「急いでくれよ、出撃は近いんだから」
シャア 「パイロットを集めろ。木馬がどこに向かうかわかったところで追撃戦だ」
トクワン 「は」

マーカー 「追いかけてくるのはどうもザンジバルクラスの戦艦ですね。このままですと20分で追いつかれます。直撃が来ます」
ブライト 「よし、コースこのまま、ポイントE3で加速する」
ミライ 「はい。そうすれば、ホワイトベースはいかにも月へ向かうように見えるわね」
ブライト 「それがつけめさ」
セイラ 「シャアがでてくるわ、必ず来る」
ブライト 「セイラ、まだそこにいたのか」
セイラ 「…」
ブライト 「Gアーマーをチェックする時間もないぞ」
セイラ 「す、すみません」
ブライト 「なぜわかるんだ?シャアが来ると」
セイラ 「い、いえ、ホワイトベースってあの人と因縁あるでしょ、だから」
ブライト 「恐いのか?」
セイラ 「恐くない人、いて?」
ブライト 「どう思う?ミライ」
ミライ 「ええ、疲れてるんでしょ。それで怯えているんだと思うわ」
ブライト 「だろうな」

ジオン兵A 「木馬の推定コースが出ました。このままですと月へ向かいます」
トクワン 「月だと?キシリア様のグラナダへ向かうのか」
シャア 「まさかな」
トクワン 「は?」
シャア 「引っ掛かったんだよ、我々は。木馬はおとりだ。今頃南米のジャブローからは別の艦隊が発進している頃だ」
トクワン 「ならば、転進してそれを」
シャア 「本気か?我々が背中を見せれば木馬が攻撃してくる。この機会に先制攻撃を仕掛けるしかない」
トクワン 「は」

マーカー 「ザンジバルをキャッチしました。最大望遠です」
ブライト 「何分で攻撃が来る?」
マーカー 「待ってください。このままなら2分20秒後に直撃がきます」
ブライト 「アムロ、セイラ、Gスカイ、Gブル、出動用意。ガンキャノンはスタンバイのまま待機」

ジオン士官A 「各砲座開け。ビーム砲開け」
シャア 「トクワン、ビグロ発進、いいな?」
トクワン 「は」
シャア 「続いてリック・ドム二機発進用意」
トクワン 「トクワン以下二名、発進します」

ブライト 「Gスカイ、Gブルイージー、発進急げ。ホワイトベースの後方に展開して敵のモビルスーツを撃破する」
スレッガー 「男の人の事で悩んでいるね?」
セイラ 「もし、ザビ家に対して仇を討つ為なら、そんな生き方、私には認められない」
アムロ 「Gスカイ、行きます」
セイラ 「Gブルイージー、発進します」

アムロ 「セイラさん、もっと離れてください。このまま直撃を受けたら二機ともやられてしまいます」
セイラ 「了解」
アムロ 「気を付けてください、スピードを上げると重力に引っ張られて落下します。絶えず上昇する気分で飛行してください」
セイラ 「ありがとう、気を付けるわ」
  「来た」

ブライト 「後方ミサイル、迎撃急げ」
  「ううっ」
ミライ 「うっ」

アムロ 「来たな」
  「よーし、見てろ。うっ」
セイラ 「あっ」
  「は、速い」
トクワン 「このビグロのスピードをよけられるか?」
セイラ 「な、なんてパワーなの。けど、引っ掛け方が悪かったわ、ビーム砲で」
  「ま、まさか、このモビルアーマー、兄さんがパイロットだなんて」
  「ああーっ」
アムロ 「だ、駄目だ、セイラさん、上昇するんです」

マーカー 「モビルスーツは三機です、ガンキャノンも出してください」
ブライト 「よし、カイにガンキャノンを発進させろ。スレッガー中尉はどこだ?」
スレッガー 「おう、なんだ?ブリッジのすぐ下にいるぜ」
ブライト 「ご専門はなんでしょう?」
スレッガー 「大砲でも戦闘機でもいいぜ」
ブライト 「主砲の方にまわっていただけませんか?中尉」
スレッガー 「条件がある」
ブライト 「条件?」
スレッガー 「ホワイトベースを敵に向けてくれ。慣性飛行をしているからできるはずだと思うがな」
ブライト 「しかし、それでは追い付かれる」
スレッガー 「じゃあやらねえ。当てる自信がねえからよ」

 

シャア 「いいか、あと15秒だけ攻撃しろ。これ以上の攻撃は味方のモビルスーツを撃ち落すことになるかもしれん」

スレッガー 「おっと」
子供達 「わあっ」
スレッガー 「やれやれ、これじゃあな」
レツ 「うしろの機銃でやっつけるんだ」
キッカ 「おう」
スレッガー 「やってくれやってくれ」

シャア 「木馬の奴、なかなか手馴れてきたな。艦長が変わったのか?しかし、まさかとは思うが。民間人があのまま軍に入って木馬に乗り込むなぞ」
  『アルテイシア、アルテイシア、しかしあの時のアルテイシアは軍服を着ていた。聡明で、戦争を人一倍嫌っていたはずのアルテイシアが』
  「フフフ、再び宇宙戦艦に乗り込むなどありえんな」
  「よし、あと3秒で砲撃中止。当てろよ」

スレッガー 「ああっ。おおっとっと…」
ミライ 「あっ…」
スレッガー 「ご、ごめんよ、悪気じゃないんだ…」
  「ブライト中尉さんよ」
ブライト 「中尉、一言言っておくがあなたは私より年上だが指揮権は私にある。それを」
スレッガー 「それは当然だ」
ブライト 「そりゃどうも」
スレッガー 「だから頼んでるんだ。ホワイトベースの主砲を使えるように早いところ回れ右をしてくれ、と」
ブライト 「今は無理だ。もう少し待ってくれ」

セイラ 「パ、パワーが上がらない。どうして上がらない?」
アムロ 「リアミサイル、射角、プラス12度」
トクワン 「フン、ミサイルの弾幕を張るっていうのはこういう風にやるのよ」
アムロ 「くっ」
  「うわあーっ…」
トクワン 「下へまわり込んだのか?」
アムロ 「いくぞ」
トクワン 「よくやるぜ。下へ下へとまわり込んだら落ちるかもしれねえってのによ。しかし」
セイラ 「ああっ」

マーカー 「敵三機のうち一機はモビルアーマークラスのようです。ガンキャノン発進、急がせてください」
ブライト 「カイ、何してるんだ?」
カイ 「オーライ、いろいろあってね。カタパルトOKよ」
ブライト 「アムロとセイラを援護してくれ」
カイ 「了解。行きますよ」
ブライト 「ガンタンクは発進口に固定しろ。砲台として使う予定だ。いいな?」

オムル 「了解しました。ハヤトには伝えます」

ブライト 「ホワイトベース、180度回頭」
スレッガー 「ははははっ、いいねえブライト中尉。あんたはいい」
ブライト 「主砲の射撃をやってもらいたいものだな」
スレッガー 「ミライさん、船は任したからね。頼んだよ」
ミライ 「…」

カイ 「さてどこだ?俺だっていつまでもふさぎ込んでいる訳にはいかねえんだ」
  「よくやれると思うよ、セイラさんもアムロもよ。ん?」
アムロ 「…こ、このままじゃ」
トクワン 「圧倒的にこっちのもんだな。もう時間の問題、おおっ」
アムロ 「セイラさん」
  「カイさんか。ようし、この間にガンダムに換装させてもらう」
  「と、とにかくスピードを落とさせないと。やってみるか」
  「直撃したらおしまいだが、落下速度を落とさないと」
セイラ 「ううっ」
アムロ 「よし」
  「いいですか?ドッキングに入ります」
  「セイラさん、大丈夫ですか?」
セイラ 「ええ。アムロ、急いでね」
アムロ 「はい」
セイラ 「アムロ、あのモビルアーマーのパイロット、どういう人だと思って?」
アムロ 「え?なぜですか?」
セイラ 「…ううん、いいのよ」
  「アムロ、ドムが来たわ、急いで」
アムロ 「はい」
セイラ 「アムロ」
アムロ 「だ、大丈夫。なんとかします」
セイラ 「Gファイター、ドッキング終了」

マーカー 「モビルスーツの戦いは高度が下がっています。砲撃戦に入れます」
ブライト 「総員、艦隊砲撃戦用意」

シャア 「Jタイプのミサイルが使えんのはやむを得んな。砲撃戦用意。回避運動を行いつつである。よーく狙え」
ジオン兵A 「30秒で有効射程距離に入ります」
シャア 「木馬の射程距離とどちらが長いか。神のみぞ知るというところか」
  『アルテイシア、乗っていないだろうな?』

ブライト 「回避運動は3秒単位だ」
ミライ 「了解」
マーカー 「あと20秒で射程距離に入ります」

ジオン兵A 「あと20秒で撃てます」
シャア 「うむ」

マーカー 「あと15秒です。各員、用意」
スレッガー 「ヘッ、このホワイトベースの主砲の威力がどのくらいあるものか知らんが、まあ見ていろ」
マーカー 「3、2、1」
スレッガー 「おし」

ジオン兵A 「来ました。こちらも」
シャア 「待て」
ジオン兵A 「ううっ」
シャア 「まだ撃たせるな。引きつけて撃つ」

ブライト 「ミサイル、連続発射だ」

シャア 「…よし、よく我慢した。撃てっ」

ハヤト 「ザンジバルめ、なんとしてでも撃ち落してやる」

シャア 「よし、木馬にぶつかるつもりで突っ込め」
ジオン兵A 「は、しかし」
シャア 「うろうろ逃げるより当たらんものだ。私が保証する」
ジオン兵A 「は」

マーカー 「ザンジバル、よけません。突っ込んできます」
ブライト 「なんだと?ミライ、右へ逃げろ」
  「シャアだ。…こんな戦い方をする奴はシャア以外にいないはずだ。セイラの言った通りだ、シャアが来たんだ」

シャア 「木馬は怖気づいている。砲撃手はよく狙ってな」

スレッガー 「こいつ」

ジオン兵A 「ああっ」
シャア 「うっ、直撃か?」

スレッガー 「どうだい。俺の乗っている艦に特攻なんか掛けるからよ」

ブライト 「後部ミサイル、撃て」

セイラ 「あっ」
  「ああっ…まだまだ。逃げるものか」
  「あと一機のドムは?ガンダムは?」
アムロ 「よし」
  「速ければ狙いも正確でなくなる」
トクワン 「ビグロの使い方、見せてやるぜ」
アムロ 「クッ」
  「うわあっ…」
トクワン 「ん?付属物が付いたぞ。まさかガンダムだったら?い、いや、もし捉まったなら加速度のショックでパイロットは気絶しているはずだ」
アムロ 「…そ、そうか」
  「クッ」
トクワン 「…なぜだ?パイロットは平気なのか?うおおっ」
アムロ 「ほかのモビルスーツと、ザ、ザンジバルは?」
セイラ 「モビルスーツ一機は後退したわ。アムロ、大丈夫?」

シャア 「トクワンが沈められた」
デミトリー 「シャア大佐」
  「私に出撃させてください」
シャア 「あせるな。奴らは我々の庭に飛び込んだヒヨコだ。まだチャンスはある」
デミトリー 「はい」
シャア 「破損個所の修理を急がせ」

アムロ 「セイラさん、どうしてあんなことを?」
セイラ 「えっ?」
アムロ 「さっき、モビルアーマーに誰が乗っているかって聞いたでしょ?」
セイラ 「何か手ごわい相手だったでしょ、それだけのことよ」
アムロ 「そうですか」

ブライト 「まず第一段階は成功だな」
ミライ 「そうね、ザンジバルの目は眩ませたはずよ」
ブライト 「スレッガー中尉、さすがですね。直撃はあなただけでした」
スレッガー 「いやあ、まぐれまぐれ。それよりさすがだねえ、皆さん」
ブライト 「ああ。みんなご苦労」
カイ 「敵も足が速くなったからよ」
アムロ 「どうだった?」
ハヤト 「恐かったよ、ザンジバルとすれ違ったときはさ。あれはシャアの戦法だな」
アムロ 「シャアか」
ハヤト 「うん。ほかの奴にできる戦法じゃない」
スレッガー 「いやあ、尊敬しちゃうよ、セイラさん。モビルスーツ一機撃墜、たいしたもんだい」
セイラ 「そ、そんな、やっとのこと」
スレッガー 「そんなことはない、俺にはわかるよ。あんたの強さはすごいよ」
  「よう、シャワーでも浴びさせてもらうぜ」
ブライト 「5分間だけならな、ジオンはまたすぐに来る」
スレッガー 「了解」
  「ミライさんも行かない?」
ミライ 「お一人でどうぞ」
スレッガー 「はいはい」
  「よう、行こうぜ」
カイ 「行こ行こ」
アムロ 「はい」
ハヤト 「はい」
キッカ 「行こ行こ、一緒に行こう」
セイラ 「…」

次回予告 「シャアの追撃を振り切ったホワイトベースの前に、ドレン大尉率いるムサイ艦隊が立ち塞がる。スレッガーの奮戦、そして、ガンダムはムサイに特攻を掛ける。機動戦士ガンダム、次回、『強行突破作戦』。君は、生き延びることができるか?」


31話動画はこちらよりYouTube

ガンダム 第31話「ザンジバル追撃!」の感想と見所


第30話「小さな防衛線」全セリフ&コメント付

機動戦士ガンダム 第30話「小さな防衛線」より



ナレーター 「北米を発進したガウの編隊は、シャア大佐を伴って地球連邦軍本部ジャブローを奇襲した。しかし、ガンダムの活躍をはじめ、連邦軍の奮戦によってともかくも撃退した。だが、あのシャアがこのまま引き下がるだろうか?」



連邦兵A 「ポイントB3、現在までのところまったく異常なし。ジオンの定時爆撃、例のごとし」
連邦兵B 「了解」
連邦兵A 「こんな辺鄙な所で定時報告もくそもあるかって」
連邦兵C 「ぼやくなぼやくな。あちらさんだって給料いただく為にパトロールやってんじゃないん、ああっ」
連邦兵A 「どうした?ううっ」

連邦士官A 「定時爆撃か。ま、心配する必要はない。それで、ホワイトベースの編成は現行のままで所属はティアンム艦隊の第13独立部隊と決まった。…次に、各員に階級を申し渡す。ブライト・ノア中尉」
ブライト 「はい」
連邦士官A 「ミライ・ヤシマ少尉」
ミライ 「はい」
連邦士官A 「セイラ・マス軍曹」
セイラ 「はい」
アムロ 『僕らはいつのまにか軍人にさせられてしまって』
連邦士官A 「アムロ・レイ曹長」
アムロ 「…はい」
連邦士官A 「カイ・シデン伍長」
カイ 「はい」
連邦士官A 「ハヤト・コバヤシ伍長」
ハヤト 「はい」
アムロ 『こんな物もらったの、小学校の卒業証書以来初めてだけど、なんの役に立つんだろ?』
連邦士官A 「フラウ・ボゥ上等兵」
  「フラウ・ボゥ上等兵、おらんのか?」
キッカ 「やーっ」
レツ 「やだよう」
フラウ 「もう、待ちなさい、こらっ。あっ、す、すいません」
キッカ 「やだもん、どこにも行かないもん」
レツ 「そうだ」
カツ 「行くもんか」
子供達 「わあーい」
キッカ 「ベーッ」
連邦士官A 「何事だ?ん?」
フラウ 「あ、あの子達、育児センターへ行くのどうしても嫌だって言って」
連邦士官A 「勝手な事を」
コーリン 「そういうことはワタクシが専門です、言い聞かせてみましょう。あ、あなたも一緒にいらっしゃい」
フラウ 「はい」
連邦士官A 「早く辞令を受け取りなさい」
フラウ 「あ、はい」
連邦士官A 「なお、名誉の戦死を遂げたリュウ・ホセイは二階級特進、中尉に任命された。ほかの戦死者にも二階級特進が与えられている。以上」
アムロ 『に、二階級特進?二階級特進で』
  『二階級特進』
  「そ、それだけ、なんですか?」
連邦士官A 「はぁ?」
アムロ 「に、二階級特進だけで、それだけでおしまいなんですか?」
連邦士官A 「なに?どういうことだ?」
アムロ 「戦っている時はなんにもしてくれないで、階級章だけで。リュウさんやほかの人にありがとうの一言ぐらい」
ブライト 「よせ、アムロ」
連邦士官A 「貴様…おわっ」
  「…なぜよけるか?貴様。よけたら独房入りだぞ」
アムロ 「ええっ?」
連邦士官A 「このっ」
アムロ 「うっ」

フラウ 「だいたい口が多すぎるのよね。たまに殴られるのもいい薬だわ」
アムロ 「…わかったよ、もういいよ。それよりキッカ達は?」
フラウ 「面白い遊び場が一杯あるからって、育児官の人に説得されて行ったわ」
  「…でも、あの子達ここにいて本当に幸せになれるかしら?」
アムロ 「幸せ?どこでもおんなじだと思うけどな」
フラウ 「ほんとにそう思うの?」
アムロ 「置いて行くしかないだろう、仕方ないよ」
フラウ 「でも」
アムロ 「小さい子が人の殺し合い見るの、いけないよ」
フラウ 「そうかもね」

アカハナ 「シャア大佐、準備できました」
シャア 「よし、行くぞ」

子供達 「わあーい…」
ロボット 「ジュース、ジュース、オイシイ、ジュース」
キッカ 「あたし、ソフトクリーム」
子供A 「無邪気なもんだな、みんな」
レツ 「はあ?」
カツ 「はあ?」
レツ 「子供が無邪気じゃいけないのかよ」
子供A 「だけどそんなの大人を喜ばせるだけだい」
カツ 「おめえ、かわいくないなあ」
子供A 「ずっとこんなとこいたらみんなこうなるよ」
キッカ 「今ね戦争だよ」
子供A 「関係ないや。ここでじっとしてお父様とお母様が会いに来てくれるのを待ってるだけだもん」
キッカ 「…かあちゃん、とうちゃん…」
レツ 「…やめろよ」
子供A 「だって」
レツ 「こいつ」
子供A 「うわっ」
キッカ 「…お姉ちゃん、あたし帰る、船に帰る…」
レツ 「ほれ見ろ、みんなお前のせいなんだぞ」
子供A 「ぼ、ぼ、僕だって、う、うちが、うちがいい…」
コーリン 「どうしたの?みんな」
レツ 「あ、来た」
カツ 「逃げよう」
レツ 「うん」
  「さ、キッカ、走るんだ」
キッカ 「うん」
コーリン 「お、お待ちなさい、カツ、レツ、キッカ。…どこへ行くの?」

子供達 「…」
コーリン 「…戻ってらっしゃい、聞こえないの?あ」
  「お返事してください、キッカちゃん、カツ君、レツ君」
  「…ど、どうしましょう…」

子供達 「…」
ラジム 「ん?誰か来るぜ」
イワノフ 「待て、子供のようだ」
レツ 「…」
  「さ、キッカ」
キッカ 「…」
カツ 「あれ…」
キッカ 「…」
レツ 「カツ、すべるぞ、気をつけて」
レツ 「よいしょ」
キッカ 「いっしょ」
カツ 「おっと」
  「…ん?」
レツ 「カツ」
カツ 「う、うん」
ラジム 「…ヒヤヒヤさせやがるぜ」

アカハナ 「シャア大佐」
シャア 「連邦軍もここまでこぎつけた。これなど所詮は一部分の物だろうさ」
アカハナ 「やりますか?大佐」
その格好で!?
シャア 「無論だ」
  「ラジム、お前の班はここに仕掛けろ」
ラジム 「は」
シャア 「私とアカハナの班は木馬のドックに向かう」
アカハナ 「は」
ラジム 「フッ、ちょろいもんだぜ」

子供達 「…」
レツ 「がんばれ、ここで捕まったらまた連れ戻されちゃうぞ」
キッカ 「ああっ、もうだめ…」
カツ 「キッカ、しっかりして」
キッカ 「休む」
カツ 「もう、しょうがないな」
レツ 「あれ?このドア開くよ」
カツ 「え、ほんと?」
  「あ、キッカ、ここで少し休んでいこう。そして船に帰るんだ」
キッカ 「う、うん」

ラジム 「あとどのぐらいだ?」
ジオン兵A 「は、5分もあれば」
ラジム 「待て、隠れろ」
ジオン兵A 「えっ?」
キッカ 「くしゃいね」
レツ 「誰もいないのかな?」
キッカ 「あ、見て、ガンダム」
レツ 「わあ、すごーい」
カツ 「たくさんある」
キッカ 「でもなんだかガンダムと違う」
レツ 「そういえばだいぶ違うな」
キッカ 「ああっ、足んとこ」
レツ 「えっ、足んとこ?」
キッカ 「う、なんか動いた」
レツ 「ええっ?」
カツ 「ええっ?」
レツ 「気のせいだよ、何も見えないぜ」
キッカ 「だってほんとよ。ほんとに動いたの。人かもしれないよ」
レツ 「えっ、人?だったらまずいよ」
カツ 「か、隠れよう」
レツ 「うん」
子供達 「ああっ…」

ミライ 「気持ちはわかるけど、つらくなるわよ、きっと、フラウ」
フラウ 「でも、もう一度だけキッカ達をそっと見るだけでもいいの」
ミライ 「あら?」
フラウ 「あの人、育児官」
コーリン 「あっ、ちょうどよかったわ。キッカちゃん達が逃げ出したの」
フラウ 「ええっ?」

ラジム 「悪く思わんでくれよ、坊や達」
ジオン兵A 「30分後に爆発するようにセットしました」
ラジム 「よし、行くぞ」
レツ 「…」
子供達 「…」
レツ 「…ば、爆弾が…」

 

ブライト 「待たせたな。やっと許可が下りたよ」
アムロ 「よかった、見学できるんですか」
  「カイさんも行くでしょ?ガンダムの工場」
カイ 「あ?ああ、気晴らしに行ってみるか」
連邦士官A 「ブライト中尉、作戦会議室へ至急集合だ」
ブライト 「あ、はい」
  「これだ、軍というやつはな。お前達だけで行ってくれ」
アムロ 「はい」
ブライト 「その方が気楽でいいだろう」
なんか優しい気遣いだね

レツ 「…やったあ。カツ、は、早く」
カツ 「助かった」
レツ 「は、早く爆弾を外すんだ」
カツ 「うん」
レツ 「カツとキッカはこの下を探してね」
カツ 「おう」
キッカ 「えーっと…」
レツ 「どうだ?」
  「おい、見つかったか?」
カツ 「…駄目だよ。このままじゃドカンだぞ」
レツ 「やだよ、どうしよう?」
キッカ 「あったーっ」
レツ 「あっ?」
カツ 「えっ?」
キッカ 「これ、これでしょ?爆弾って」
レツ 「ああっ、ここにもあった」
キッカ 「…」
レツ 「…」
カツ 「…キッカ、早く」
レツ 「早く」
キッカ 「…ああっ」
レツ 「こいつ、かかれ、かかれ」
カツ 「早くしろよ」
レツ 「やってんだけどかかんないんだよ」
キッカ 「でも、ほんとに動かし方知ってんの?」
レツ 「なんとかするって」
  「やったあ、かかったぞ。よーし次は、これだ」
子供達 「わあっ」
レツ 「ち、違った」
子供達 「わあっ」

アムロ 「えっ?」
カイ 「ん?」
ハヤト 「うわあっ」
アムロ 「うわっ」
子供達 「わああっ」
アムロ 「カツ、レツ達の声?」
ハヤト 「な、なんでこんな所にいるんだ?あいつら」
アムロ 「追いかけるんだ」
ハヤト 「うん」
カツ 「わあーっ」
アムロ 「車を止めるんだ、カツ、止めろ」
キッカ 「アムロお兄ちゃん」
カツ 「うわっ」
アムロ 「いったい何してるんだ?こんな所を」
キッカ 「ジオンがね爆弾仕掛けたの。で捨てに行くの」
カイ 「爆弾?うっ、こ、これは」
  「アムロ、ほんとらしいぜ。時限爆弾だ」
アムロ 「どこにあったんだ?」
キッカ 「ガンダム工場の中」
アムロ 「…さあレツ、あとは任せてむこうの車に乗るんだ。早く」
レツ 「うん」
アムロ 「カイさん、子供達をそちらの車へ」
カイ 「任せとけって」
  「よしレツ、お前からだ、こい」
レツ 「うん」
カイ 「いいか、恐くないぞ。せーの、ほいっ」
レツ 「うわあ」
カイ 「ほら大丈夫だろ」
  「ほら、次はキッカちゃんだ、ほれっ」
キッカ 「うわーい」
カイ 「さあ次だ。そーれっ」
カツ 「うわあっ」
カイ 「よーし、上出来だ」
  「アムロ、いいぞ」
アムロ 「ありがとうございます、カイさん」
  「…」
子供達 「…やったーっ」
アムロ 「ホワイトベースが危ない。これを仕掛けた連中はおそらくホワイトベースも狙ってくるぞ」

シャア 「…フフッ、ラジムの方は派手にやったようだな」
  「イワノフ、聞こえるか?」
イワノフ 「は、はい、シャア大佐」
シャア 「こちらは失敗した。アッガイを出して注意をそらしてくれ」
イワノフ 「わかりました」
シャア 「行くぞ」

カイ 「荒れてきやがったな」
ハヤト 「モビルスーツが出てきたんですよ」
アムロ 「…?」
  「あれは?」
セイラ 「カツ、キッカ」
フラウ 「レツ」
ミライ 「キッカ、どこにいるの?」
フラウ 「カツ」
セイラ 「カツ、レツ、返事をしてちょうだい」
ミライ 「カツ、レツ」
フラウ 「キッカ」
セイラ 「カツ、レツ、キッカ」
シャア 「ア、アルテイシア」
セイラ 「ああっ…」
シャア 「やはり」
セイラ 「…ま、まさかジオン軍に入っているなんて。やさしいキャスバル兄さんなら」
シャア 「軍から身を引いてくれないか、アルテイシア」
ミライ 「セイラ、いるの?答えて、あっ」
シャア 「いいな?」
セイラ 「兄さん、ああっ」
ミライ 「セイラ」
セイラ 「…」
  「どこにいるの?キッカ」
ミライ 「…セイラ」
セイラ 「あ、あ、今の銃声なあに?ジオン兵でもいたの?」
ミライ 「いたのって、この岩の上にジオンの士官が。気が付かなかったの?」
セイラ 「ごめん。じゃあ、むこうに行かない方がいいかしら?」
ミライ 「…」

アカハナ 「シャア大佐」
シャア 「構うな。全員脱出する。作戦が失敗となればただちに撤退だ、いいな?」
アカハナ 「は」

アムロ 「行きまーす」

アムロ 「逃がすものか、四機や五機のモビルスーツなぞ」
  「あっ」
イワノフ 「うわーっ、シャ、シャア大佐」
アカハナ 「大佐、イワノフのアッガイがやられました」
シャア 「止まるな、止まったら助かるものも助からんぞ、走れ」
アムロ 「ん?」
  「シャア」
  「逃がすものか」
ラジム 「ま、まだ来る。うわっ」
  「来る」
シャア 「アッガイといえども、一瞬のうちに四機も仕留めたのか。腕を上げた。あっ?」
  「地下水脈」
アムロ 「わあーっ」
  「…ま、前が」
  「シャアのことだ、この隙に逃げたな」

コーリン 「あなた方の気持ちはわかるわ。でも、ここにいれば安全であることは間違いない。それに子供達は連邦軍の未来を背負う者として大切に育てられるんですよ」
カイ 「今日みたいなことがあってもかい?」
フラウ 「それに、この子達の気持ちを考えれば、あたし」
アムロ 「それに、連邦軍の未来って。この子達が生きてる間にジオンも連邦軍もない世界だって来るかもしれないでしょ。そんなふうにお考えになれませんか?」
カイ 「うちのチビ達はね、そんじょそこらのとはちと違うのよ。今まで何度も何度もドンパチの中、俺達と一緒に潜り抜けて戦ってきたんだぜ。大人のあんたにだって想像のつかない地獄をね、このちっこい目でしっかり見てきたんだよ。わかって?俺達と離れたくないんだよ」
  「な?」
子供達 「うん」
コーリン 「で、でも」
  「そ、そうかもしれないわね。手続きはワタクシがなんとかしてみます」
フラウ 「じゃ、じゃあ」
子供達 「うわーっ、やったー」
フラウ 「よかった、よかったわね、みんな」
キッカ 「…」
ミライ 「…」
ハヤト 「よかったなあ。これからも喧嘩できるな」
カイ 「そうそう」
アムロ 「うん」

ナレーター 「その頃、地球連邦軍はシャアのゲリラ攻撃等の理由によって、宇宙戦略を急ぐことに決定した。提督達は考えたのである、ホワイトベースの実力をジオンは高く評価しており、これはおとりとして絶好である、と」
ブライト 「第13独立部隊というのはおとり専門ということなんですか?」

次回予告 「ホワイトベースは発進する、巨大な戦場の待ち受ける宇宙へ。シャアの追撃はついに艦隊攻撃を行わしめる。迫る巨体がモビルスーツを粉砕するか?機動戦士ガンダム、次回、『ザンジバル,追撃!』。君は、生き延びることができるか?」


30話動画はこちらよりYouTube

ガンダム 第30話「小さな防衛線」の感想と見所

アムロの脅威の回避率100% 動画

機動戦士ガンダムのオープニングをすべてアッガイ版にした動画

MS08小隊でアッガイが大暴れする動画

アムロがアッガイの尻を追い回す動画

第29話「ジャブローに散る!」全セリフ&コメント付

機動戦士ガンダム 第29話「ジャブローに散る!」より



ナレーター 「それは、素人ゆえの悲しい出来事であったかもしれない。しかし、戦火の中に散っていったその若い命のことは、決して小さなことではなかった。カイ・シデンの深い悲しみを慰めることなど誰にもできはしなかった」
  「ホワイトベースは南米大陸に入った。地球連邦軍本部、ジャブローへ向かう為に」



ジオン兵A 「間違いありません。木馬はジャブローに向かっています」
シャア 「スパイの情報通りだな。逃がすなよ」
ジオン兵A 「はっ」

子供達 「わあーっ」
キッカ 「…」
ハロ 「チョウチョ、チョウチョ、チョウチョ、チョチョ、チョ、チョウチョ」
セイラ 「綺麗なものね」
アムロ 「すごいや」
  「いよいよ連邦軍のドック入りですね」
ブライト 「嫌かね?」
アムロ 「いえ」
ブライト 「全員に告げる。ジャブローに入る、各員、対空監視を怠るなよ」
カツ 「ジャブローたってなんにも見えないじゃん」
レツ 「あ、あれ」
ミライ 「…着陸完了」

ジオン兵A 「おっ、木馬の反応が消えました」
シャア 「フフフフ、ついにジャブローの最大の出入り口をつきとめたという訳さ。消えた地点を中心に徹底的に調査しろ。ジャブローの基地もろとも叩き潰してやる」

アントニオ 「かなり傷んでますね。報告以上だ」
ウッディ 「うん、ホワイトベースこそ実戦を繰り返してきた艦だからな」
  「よーし、点検かかれ」
アントニオ 「点検作業かかれ」
連邦士官A 「第一、第二部隊、点検作業かかれ」
ブライト 「ウッディ大尉でいらっしゃいますか?ホワイトベースの責任者、ブライト・ノアであります」
ウッディ 「ご苦労。あ、アムロ・レイという少年はいるか?」
ブライト 「はい」
  「アムロ」
アムロ 「はい」
ウッディ 「彼がアムロ?」
ブライト 「はい」
ウッディ 「あんな少年とは」
アムロ 「なんでしょう?」
ウッディ 「君がガンダムのパイロットなのか?」
アムロ 「はい」
ウッディ 「マチルダから聞いてはいたが」
アムロ 「マチルダさんから?」

シャア 「なんだって?」
マリガン 「ゾックって言ってました。モビルスーツのゾック」
シャア 「使えるのか?」
マリガン 「水陸両用、ジャンプ力もザクの数倍だと」
シャア 「誰が言うのだ?」
マリガン 「北米・キャリフォルニアの技師の話です」
シャア 「ふーん、あれがか」
  「見掛け倒しでなけりゃいいがな」
  「北米・キャリフォルニアからの援軍が着き次第、我が隊からも第二次攻撃隊が出る。諸君らはその先発隊として任務を十分に果たしてもらいたい」

アムロ 「ありがとうございました」
ハヤト 「身体検査がこんなに手間のかかるものとはね」
カイ 「まったくさ」
ハヤト 「だけど、アムロのは特別長かったけど何かあったのかい?」
アムロ 「いや、脳波やらレントゲンやら忙しかったけど、おんなじだろ?」
  「カイさん」
カイ 「俺は身体強健、精神に異常なしだとよ」

セイラ 「さすがにそろい過ぎるぐらいにそろっているわね、ここの施設」
子供達 「どこも悪くないってば」
キッカ 「やだよう」
セイラ 「カツ、レツ、静かにして」
レツ 「この体のどこが悪いっていうんだよ」
カツ 「どこが悪いっていうんだよ」
キッカ 「そうだそうだ」
医師A 「どーれ、虫歯はないようね」
キッカ 「…」

連邦兵A 「では」
ウッディ 「頼む」
アムロ 「ウッディ大尉」
ウッディ 「おお、アムロ君」
アムロ 「お休みにならないんですか?」
ウッディ 「監督は損な役でね」
アムロ 「お手伝いできることがあればと思って」
ウッディ 「ジャブローにいる時ぐらい我々に任せたまえ」
アムロ 「す、すいません」
  「大尉はマチルダ中尉とは」
ウッディ 「彼女とは、オデッサ作戦が終わったら結婚する予定だったんだ」
アムロ 「ご結婚を?」
ウッディ 「その時はホワイトベースの人もジャブローにいるだろうから、式には出てもらおう、とマチルダは言っていた」
アムロ 「そ、そうだったんですか。そんなことがあったんですか」
  「す、すいませんでした、ウッディ大尉」
ウッディ 「ん?」
アムロ 「僕がもっと、もっとガンダムを上手に使えればマチルダさんは死なないですんだんですよね。すいませんでした」
ウッディ 「うぬぼれるんじゃない、アムロ君」
アムロ 「えっ?」
ウッディ 「ガンダム一機の働きで、マチルダが助けられたり戦争が勝てるなどというほどあまいものではないんだぞ」
アムロ 「で、でも」
ウッディ 「パイロットはその時の戦いに全力を尽くして、後悔するような戦い方をしなければ、それでいい」
アムロ 「はい」
ウッディ 「私はマチルダが手をかけたこのホワイトベースを愛している。だからこの修理に全力をかけている」
アムロ 「は、はい」
ウッディ 「それが、お互いの任務さ」
ウッディ〜〜(泣)

ボラスキニフ 「見つけたぞ、ジャブローの入り口だ。この金属反応がなけりゃ見過ごしていたところだ」
  「ということは攻撃はない。カムフラージュを見破られたくはないはずだからな」

ゴップ 「結論を言うと、ホワイトベース隊は今まで通り任務についてもらう」
ブライト 「はい」
ゴップ 「なお、ティアンム艦隊に配属されるが、正式な通達は作戦前に行う」
ブライト 「はい。それで、それまで我々は?」
ゴップ 「あてがわれた宿舎で休め、処罰はしない」
  「ミライさん、それがあなたのお父上への恩返しと思ってもらいたい」
ミライ 「父の?」
ゴップ 「連邦もおしい政治家を亡くしたものだと今でも残念に思っています。お父上がご健在ならあなただってサイド7に移民など」
ミライ 「やめてください、そのお話は」
連邦兵A 「警報です。南ブロック第231ハッチ、第243ハッチに敵接近。第二戦闘配置」
ゴップ 「またパトロールか」
  「よし、宿舎に帰っていい。一応警戒態勢は取ってくれ」
ブライト 「はい」

シャア 「フフフ、気にするな少佐」
ジオン士官A 「だがしかし、第一波の攻撃としては少なすぎることをお詫び申し上げます」
シャア 「なんの、少佐。どのぐらいでジャブローに着くのか?」
ジオン士官A 「一時間弱です」
シャア 「結構」

連邦兵A 「攻撃しますか?」
連邦士官A 「いや、こちらの場所をしらせるだけだ。やめろ」
連邦兵B 「二機は水中戦用のゴッグです。一機はコンピューターに入っていません」
連邦士官A 「新型モビルスーツか」
  「よーし、ジャブロー南ブロック全体、第二戦闘態勢に入らせろ」

セイラ 「先に行くわね」
フラウ 「はい」
セイラ 「やってちょうだい」
アムロ 「はい」
ミライ 「どこへ行くの?」
カイ 「ホワイトベースです。第二戦闘配置たって、俺達ホワイトベースに行くしかないでしょう?」
ハヤト 「みんなも来ます」
ブライト 「うん、そうだな」

連邦士官A 「いくつ上がった?」
連邦兵A 「よくわかりません。しかし、4つ以上であることは」
連邦士官A 「どれかが本物でほかのはカムフラージュだ」
  「来るぞ。第一戦闘配置に切り替えろ」

ジオン士官A 「発光信号確認。方位128。ミサイル発射」

 

ブライト 「大尉、第一戦闘配置の命令です。乗組員をホワイトベースに乗せます」
ウッディ 「ああ、いいだろう。とりあえずモビルスーツは直しといたが、ホワイトベースは使えんぞ」

ブライト 「フラウ・ボゥ、ミライ、参謀本部から情報を至急集めてくれ。我々には外の戦いがわからなければ手の打ちようがない」
フラウ 「はい、こちらホワイトベースです」
ミライ 「作戦本部、敵の動きを教えてください」
ブライト 「出撃できるか?」
マーカー 「はい。ジャブローの入り口の警備ということで、アムロとセイラはGブルで出します」
ブライト 「了解。カイとハヤトはガンキャノン、ガンタンクを急げ」

カイ 「こんな所まで追いかけてくるのかよ、ジオンめ」
  「ミハル、俺はもう悲しまないぜ。お前みたいな子を増やさせない為にジオンを叩く、徹底的にな」
ハヤト 「ガンタンク、ハヤト出ます」
セイラ 「アムロ、いいわね?」
アムロ 「どうぞ」
セイラ 「Gブル、アムロ、セイラ出ます」

アムロ 「セイラさん、ジャブローの入り口の所で。敵は侵入してくると思いますから」
セイラ 「了解。あっ、ガンダム?」
アムロ 「いえ、あれはジムです。ガンダムの生産タイプです」

ジオン士官A 「ザクとグフ、ドムの第一波、突入します。シャア大佐のズゴック隊は最後に突入してください」
シャア 「了解した、少佐」
  「フフフフ。リー・ホァン、ジッタル、行くぞ。離れるなよ」
リー 「は」
ジッタル 「は」

シャア 「リー・ホァンがやられたか。さすがにジャブローだ、何機のモビルスーツが降りられるんだ?」
  「ん?」
  「ジ、ジッタルもか。ええい、先発隊と接触するのが第一だな」

連邦兵A 「28機のモビルスーツが降下したようです」
ゴップ 「かなりの大部隊だな」
連邦将官A 「とはいっても、ジャブロー全体を攻撃するのには少なすぎる」
ゴップ 「狙いは宇宙船ドックのあるAブロックのみ」
連邦将官A 「ホワイトベース、つけられましたな」
ゴップ 「ああ。永遠に厄介者かな、ホワイトベースは」

マーカー 「作戦本部からの情報がまるっきり入りません」
ブライト 「すべてのテレビを船外監視用に切り替えろ、これでは戦いようがない。あとで作戦本部にどなりこんでやる」

アムロ 「まいったな。迂闊に外に出てはジャブローの入り口を敵に教えることになるし、このままでは」
セイラ 「敵の動きが一切わからないというのも戦いようがないわね」
カイ 「こっちから出て行って、目の前に敵がいたんじゃあわねえしな」
  「ミハルの仇も討てねえのかよ、まったく」
  「来るな、ジオンめ」

シャア 「ん?そこか」
  「ボラスキニフ、首尾はどうなのだ?」
ボラスキニフ 「は、爆薬を仕掛けたところであります。突入しますか?」
シャア 「いや、正面からか?」
ボラスキニフ 「は」
シャア 「ほかに入り口は?」
ボラスキニフ 「500メートル上流にもう一つ小さいのがあります」
シャア 「うん、両面でいこう。ここはゴッグ二機でやらせる。私とボラスキニフは上流から進入する。ついて来い」

カイ 「来た」

連邦兵A 「ああっ、く、来るぞ、ジオンだ」
ウッディ 「ジオンの侵入を許したのか。なんていう事を」
  「作業員も防戦にあたらせろ」
アントニオ 「は」
ウッディ 「マチルダが命をかけて守り抜いたホワイトベースを、私の前で沈めさせることはできん」

ハヤト 「ホワイトベースには近づけさせるものか」
カイ 「なめるな」
セイラ 「ああっ」
  「ゴッグ一機撃破。カイがやったわ」
アムロ 「セイラさん、Gブルは下がります」
セイラ 「え?」
アムロ 「別の入り口を突破されたらしいんです。ここはカイさんとハヤトに任せましょう」
セイラ 「了解」

セイラ 「かなりの敵がいるらしいわよ、アムロ」
ウッディ 「ジオンめ、それは俺達のホワイトベースだ」

ブライト 「フラウ・ボゥ、Gブルをガンダムにチェンジさせろ。敵のモビルスーツの侵入は速いぞ」
フラウ 「は、はい」
  「Gブル、Gブル、ガンダムに変わってください」
アムロ 「了解。何が侵入したんだ?ザクか、グフか?」
フラウ 「わからないわ」
  「Bデッキ、Gアーマー、Bパーツ発射してください」

アムロ 「敵は?」
  「ホバークラフトは無理です、下がってください」
  「…あれはウッディ大尉」
  「大尉、無茶です。さ、下がってください。あっ」
  『赤い色のモビルスーツ?ザクじゃないけど。赤い色のモビルスーツ、シャアじゃないのか?』
  「あっ、ジ、ジムが。やめろ、迂闊に近付くんじゃない」
ウッディ 「あっ、速い」
アムロ 「ま、間違いない。奴だ、奴が来たんだ」
  『間違いない、あれはシャアだ』
  「あっ」
  「シ、シャアか?」
シャア 「さらにできるようになったな、ガンダム」
  「フン」
  「やる。うおっ」
ウッディ 「ジオンめ、ジャブローから出て行け」
アムロ 「ウッディ大尉、無理です」
シャア 「冗談ではない」
アムロ 「大尉」
  「ウッディ大尉」
  「シャア、待て」
シャア 「メインカメラをやられたか。ええい。ボラスキニフ、聞こえるか?援護を頼む」
アムロ 「邪魔をするな、シャアを討たせろ」
  「そこっ」
ボラスキニフ 「うおーっ」

アムロ 「間違いない、あのモビルスーツ、間違いなくシャアだ。ジャブローにまで追いかけてくるのか、シャアは」
フラウ 「アムロ、聞こえて?大丈夫?」
アムロ 「大丈夫だ。モビルスーツ一機取り逃がしたけど」
フラウ 「ご苦労さま。だいたい敵は殲滅したらしいわ、損害もすごいけど」
アムロ 「そうだろうな」

ブライト 「ウッディ大尉が死んだのか」
アムロ 「はい。僕ら以上にホワイトベースに愛着があったようです。そんな気がします」
ミライ 「わかるわ。男の人ってそんな感じ方するのよね」
セイラ 「そうなの?」
ハヤト 「さあ」
アムロ 「あ、シャアが帰ってきました」
セイラ 「…」
ブライト 「シャアが?見たのか?」
アムロ 「いえ、赤いモビルスーツしか見ていませんが、あれは赤い彗星のシャアです」

次回予告 「カツ、レツ、キッカが邪魔者と誰が言うのか?敵の時限爆弾を探し出しジャブローを救うのは誰なのか?そして、シャアとセイラの第二の出会い。機動戦士ガンダム、次回、『小さな防衛線』。君は、生き延びることができるか?」


29話動画はこちらよりYouTube

ガンダム 第29話「ジャブローに散る!」の感想と見所

シャア専用ズッゴクVSガンダム 戦闘シーン動画
[stmx] - ソーシャルマーケットプレイス
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。